EP.1 お兄ちゃんは超シスコン-7
「嫌だひかり!死ぬな、お前はまだ死んじゃいけないんだ。初めてはお前だと決めてるんだぞ!」
典明の不純な想いも気絶しているひかりは知る由も無かった。
「ひかり!!嫌だ、往くな、俺を置いていくな、俺はまだお前に何もしてやれてないんだぞ!」
必死に肩を叩くが典明の想いも虚しく、ひかりは何の反応も示さなかった。
目の前で妹を失うかもしれないという絶望の中で、典明は少ない脳味噌をフル稼働させ救う方法を考えた。
「・・・この手しか無さそうだ。止まった心臓を動かすのは!」
脈すらまともに測っていなかったが、突然ひかりの乳房を鷲掴みにする。
気絶しているのをいいことに欲望のままひたすら揉みしだいた。
「マッサージだ・・・安心しろひかり、お前は必ずお兄ちゃんが助けてやるからな」
ひかりは小柄で手足が細く全体的に華奢だったが、ブラウスの下に隠した乳房は、自然の状態で谷間を作れる程膨らんでいた。
典明は声の届かぬひかりに、心臓マッサージだと言い聞かせながら存分に愛撫している。
横たわっていたひかりを起こし、背中から抱きつく様な体勢で揉みまくっていた。
「だだ大丈夫だ・・・ほら、ここがこんなだぞぉ・・・」
ブラジャーの中に指を潜らせ、堅くなり始めている乳首をくにゅくにゅといじくる。
妹の肌に触れるなどもう何年ぶりだろうか。
最近ではお兄ちゃんとすら呼ばれなくなり、代わりに変態という肩書きがついてしまった。
「ん・・・」
その時、ひかりの可愛らしい唇から甘い吐息が漏れた。
もしかして目を覚ますのか。
乳首を捻る指に、愛情と欲望を混ぜた感情が流れ込んでいく。
「ふぁ・・・あっ、んん・・・ぁ・・・!」
だがいくら待ってもただ悶えるだけで、固く閉じられた瞼は開かなかった。
取り敢えず太ももがもぞもぞと震えているので、生存の確認は出来た。
「ひ・・・ひかり・・・はぁ、はぁ、ひかり・・・」
もしかして刺激が弱いのだろうか。これでは妹の意識が戻らない、と典明は焦り始める。
乳房が敏感だと狙ってマッサージ(強姦未遂)をしてみたが、思う様にはいかなかった。
「何故だ、どうして目を覚まさない。お兄ちゃんはこんなにひかりを想っているのに」
自分の無力さに思わず舌を噛みちぎりそうになる。
噛み締める奥歯すら憎く感じて、この場で自分の下顎を砕いてしまいたくなった。
(俺はお前を守れないのか?!嫌だ、ガキの頃に誓った筈だ。ひかりのボディーガードとして生きると!!)
ひかりを守りたい。
いつからだろう、ひかりが自分の手から離れてしまったのは。
こんなに近くに居るのに何で分かり合えないんだ・・・
お兄ちゃんと呼んでくれ、せめてもう一度だけ−