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襖の向こう
【父娘相姦 官能小説】

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私のお父さん-2

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・うえっ」

怜は掻き混ぜていた味噌汁をおたまで掬い、味見してみた。
啜った瞬間舌先に軽い痺れを感じ、口の中を海水の様なしょっぱさが侵食していく。

「ちょっと味噌多かったかな・・・だ、大丈夫でしょ、うんうん大丈夫」

誤魔化す様に再び掻き混ぜる鍋の中を、不揃いな大きさの豆腐や油揚げが泳いでいた。
もうそろそろ慣れてもいいはずなのに思った様にならず、小さく溜め息が漏れた。


「おう、風呂とトイレの掃除終わったぞ」
「あっ、おつか・・・ぷっ、あははは」
「おいおい、何を笑ってるんだ。可笑しい事は言ってないだろ」
「だってそれ、何回見ても似合ってるんだもん」

銀太郎は頭にタオルを捻った鉢巻きを巻いており、それを見た怜がたまらず噴き出してしまった。
更にトイレ掃除用のブラシを持っており、怜を笑わせるには十分な格好だった。

「まったくお前って奴は、いくら父親だからって言っていい事と悪い事が・・・」

銀太郎は皿に盛られた、ほぼ黒焦げの物体を見て眉を顰める。
形からして恐らく肉を焼いたのだろうが、果たしてもとは何の肉だったのかまでは分からなかった。

「だ、大丈夫、ちゃんと食べられるから。ちょっと焦げ臭いと思うけど」

自分の作った物を怪訝そうな顔で見られ、思わず怜は手で隠してしまう。
最近少し表情が豊かになってきたが、こういう時はあまり顔に出さないでほしいと思うのだった。


「ただいま」
「あっお姉ちゃん、お帰りなさい!」


小夜は帰ってくるなり、机の上にある¨それ¨を凝視した。
怜とその黒焦げのものを交互に見つめ、今度は怜を凝視している。
片方の口角が引きつり今にも噴き出しそうだった。

「あんたが作ったの?」
「・・・・・・・・・」
「おい、ウソをつくな」

銀太郎は即座に自分を指差した怜の頭をくしゃくしゃと乱す。

「しょうがないじゃん!私、お姉ちゃんみたいに器用じゃないしっ!」
「開き直ったってダメだからね。作り直しなさい」
「ちゃ、ちゃんと食べられるって言ったじゃない!ほら!」

悔しくて怜はその塊を口に放り込んだ。
煎餅の様な堅いものを噛る音がし、苦味が口の中に染み込んでいく。

「・・・美味しいの?」

小刻みに首を縦に振る怜。
だが苦虫を噛み潰した様な表情をしており、小夜は苦笑いする。

「まあ、いいわ。食べられればそれで」
「・・・作り直さなくてもいいの、お姉ちゃん」
「いいよ。お腹空いてるから」
「そ、そう・・・」

ご飯と味噌汁をよそい、二人よりも先に食事を始めた。
味噌汁を啜って一瞬動きを止めたが、何事も無かった様にお椀を傾ける。

「最近あんま怒らなくなったね、お姉ちゃん」
「そう?でも、別に怒る理由も無いからね」

小夜自身は意識していないが、以前に比べて顔付きは少し穏やかになっていた。

「お父さん、後で見せてね。怜と一緒に」
「ん、ああ。待ってるぞ」



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