Island Fiction第2話-3
「ひゃぁぁぁ!」
お姉様も喘いだ。
四つん這いでお尻を突き上げ、太い注射器でお尻に浣腸されていた。
「姉様、何してるの?」
「直腸の洗浄をしてるの。体の外側ばかりじゃなく、内側もたまには綺麗にしないとね」
姉様のすることは常にわたしの先を行っていて、ついつい真似したくなる。
「わたしもして欲しい」
様子をうかがうように目を向けると、メイドは無言のまま浣腸の準備を始めた。
洗浄の一環であるから、浣腸もメイドの務めなのだ。
肛門にローションをつけられ、揉み解すようにマッサージされた。
わたしは急に恥ずかしくなった。
「いやっ、やっぱり……」
遅かった。
問答無用でグリセリンを注入された。
腸の中が液体で満たされていった。
普段は下るはずのものが上がってくる。
不思議な感覚だ。
二本目で下腹がパンパンに張った。
「うううぅぅん……く、苦しい……」
メイドは物も言わず、静かにわたしを見守っていた。
蔑んでいるように見え、心なしか視線が痛かった。
今まで恥ずかしいことはたくさんしてきたけれども、メイドに排泄シーンを見せるのはさすがに抵抗がある。
「何してんの?」
突然クルミがじゃれてきた。
わたしの上へ覆い被さった。
クルミはわたしやアザレアよりも二つ年が上だったけれども、お姉さんといった雰囲気は一切なかった。
どちらかというと、鈍臭い部類の女の子だ。
わたしに負けず劣らず甘えん坊な子だった。
「苦しいって、どうしたの?」
クルミは興味津々で、目を輝かせた。
「お浣腸よ」
スミレ姉様が親切に教えてあげた。
「かんちょーぉぉ?」
「クルミちゃん、お腹さわったらウンチ漏れちゃうよ」
クルミの体重が乗っかり、わたしはただでさえ苦しいところを圧迫されていた。
「うんちはトイレでしなきゃだめなんだよ」
そうこうしているうちに、わたしは三本目の注射器があてがわれた。
「え? だめ! 無理!」
訴えも虚しく、追加のグリセリンが注射された。
中からの抵抗があるらしく、なかなか進まなかった。
「ああぁぁ――っ! 漏れちゃうぅぅ!」
肛門が勝手に開いて隙間からピュッと中身が漏れ出た。
力を入れ続けなければ本当に漏れてしまいそうだ。