誕生日プレゼント-8
Side/S
ビデオの液晶越しからも実沙希の熱が伝わってくるようだった。
顔を真っ赤にして口からも涎を垂らし、気持ちよさそうに時に切なげに顔を歪める。
尿道を責めていた棒の長さには驚いた。
あれを自分で必死になって入れていたのかと思うといじらしくてたまらない。
ビデオと僕の視線に犯されながら実沙希は自分に向けて精液を飛ばした。
「ああっ・・・はぁ・・・・ぁう・・・・」
頬っぺたにかかった精液を舐め取りながら優しく実沙希の背中を撫でる。
「お誕生日、おめでとう、ございます」
「素敵なプレゼントありがとう。嬉しいよ。じゃ今度は僕からだね」
僕は実沙希をリビングのソファに座らせてプレゼントの準備を始めた。
ステンレス製のお盆に鉗子、真っ直ぐのと緩やかにカーブしているニードルが四本、玉が付いた四つのリングを置く。それは全て滅菌パックに入れられている。
隣にはゴム手袋と大量のキッチンペーパーが置かれ、さながら手術でも行われそうな雰囲気だ。
実沙希はカチャカチャと音を立てて準備する僕を見ながら、恐怖で顔を引きつらせている。
この道具で何をされるか大体想像できただろう。
「僕からの実沙希へのプレゼントはこれだよ」
薄いブルーの滅菌パックに入れられたリングを見せた。
「あの・・・それは」
「ピアスだよ。誕生石のエメラルドが玉に付いてて綺麗なんだけど、色気の無い入れ物でごめんね」
優しく言ったつもりだが実沙希の体はどんどん緊張で硬くなっていく。
「ど、どこに・・・開けるんですか?」
「まずはココ」
僕は人差し指で実沙希の胸元を指差す。
実沙希の顔が下を向いた。
「次はココ」
そのまま下半身を指差した。
「え!え?!」
「本当は耳でも良かったんだけど、やっぱり僕のモノっていう証が欲しくてね」
「蒼介さんだけの・・・」
「そう。でもこればかりは実沙希の体だからちゃんと聞かないとダメだよね」
実沙希はしばらくうつむいて視線を泳がせていた。
でも僕は実沙希が断らないと信じていた。
それは毎回立てている誓いの中にある一文の存在だ。
私は、肉体的損傷を伴うことでも、蒼介様が望まれるのなら喜んでお受けすることを誓います。
実沙希はそれを思い出しているはずだ。
「蒼介さんが望むなら・・・・」
小さくつぶやく声が聞こえた。
そして僕に向き直ってしっかりと僕を見据えて言った。