悪魔の微笑み-3
「うう・・・う」
女が目を覚ました。
「・・・ぇ・・・なに・・・・・なにこれ・・・・」
最初は何が起こっているのか全く理解できず、離れて見える床と周りを囲む大勢の男達を交互に見ていた。
しだいに自分の置かれている異常な状況を把握し始めて、ブルブルと震えながら縄から逃れようと体をよじり始めた。
「はっはっは。無理だよお嬢ちゃん」
安斉が豪快に笑うとキッと女が睨み付けてきた。
「ちょっと!!解きなさいよ!!!何してるかわかってるの!!」
「おーおー威勢が良いねー」
一人の男がむき出しになった乳首をはじいた。
「やだ!触らないでよ!!」
「香織」
僕が名前を呼ぶと女は全身を真っ赤にしながら泣きそうな顔で、またあの耳障りな甘ったるい声を出した。
「お願い・・・助けて・・・そうす」
ばし!
僕は女の頬を平手で殴った。
女は驚いたように目を見開いて僕を見る。
「あ、う・・・」
僕はグッと長い髪の毛を掴んで無理矢理顔を上に上げさせる。
息が苦しいのかパクパクと魚のように口を動かしている。
「この人たちにお相手していただけることをありがたく思えよ」
手を離した女は往生際悪くバタバタと体を揺らしている。
「この卑怯者!!!不潔よ!!!!」
「さて始めようかね。この元気もいつまで持つかな」
「やめて!!いや!!!!来ないで!!!!!!」
ただの肉塊となったソレは男たちに取り囲まれて姿が見えなくなった。
「さてそろそろ私はこれで」
「今日はありがとうございました」
「うちの若いもんはまだまだ遊び足りんようなので置いていきます」
安斉は苦笑して奥の部屋を見た。
そこには綺麗な化粧も剥げ落ち、精液と涎と汗でぐちゃぐちゃになっているソレが男に組み敷かれていた。
もはや表情は消え去り、ただの性処理人形のように男によってがくがくと激しく体を揺らされていた。