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襖の向こう
【父娘相姦 官能小説】

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襖の向こう-2

「馬鹿!何か着なさい!それと玄関の鍵・・・」
「ごめんおしっこ漏れそうなの、ちょっとどいて。本当やばいの!」

小夜は、怜の身体から立ち込める強烈な臭いに思わず体をどけた。
壁との間にできた僅かな隙間を、怜がそそくさと抜けていく。微かに触れた肩がぷるんと揺れた。

鍵の事を注意しようとしたが妹の耳には届かなかった。

「ねえ、鍵開けっぱだったよ!もしお客さん来たらどうすんの?!」

怜に言えなかったので、代わりに部屋にいる¨もう一人¨の方に声を荒げる。

「お、小夜。お帰り。今日は早いんだな。髪がボサボサだぞ」

布団の上で小夜の父親、銀太郎(ぎんたろう)が胡坐をかき、スケッチブックに鉛筆を走らせていた。
怜と同じく全身に脂肪がついているが、膨らんだ胸や腹はだらしなく垂れ下がっている。
もはや後頭部ですら毛根が抜け落ちて、綺麗なスキンヘッドだった。

妹と父親に同じ事を言われ、小夜はうんざりといった様に深くため息を吐く。
そりゃ、確かに髪は綺麗じゃないけど、全裸なだけじゃなくて言うことまで同じか、と呟いた。


「だから、鍵が開いてたの。言ってること分かるよね?」
「は?鍵。ああ悪い悪い、さっき出かけた時に掛け忘れてた」

言葉のわりに全く悪怯れている様子は無く、鉛筆を止めようとはしなかった。
そこには女の子が男の股間に跨った姿が描かれており、小夜は思わず目を逸らす。

「廊下じゃ寒いだろ。入ってこいよ、あったかいぞ」
「やだ!!絶対やだ!!」

今、怜に付着した臭いですら吐き気を催したのだ。
その何倍も濃縮された臭いが充満するであろう部屋の中に、踏み込もうという気持ちにはなれなかった。

(何考えてんの。入れって言われて簡単に入ると思ってんのかな?)

どうして私の父親は無神経なんだ、と小夜は奥歯を噛み締めた。

「ちょっとごめんね、お姉ちゃん」

怜がトイレから戻り、立ち尽くす小夜と壁の間を抜けて、銀太郎の前に座り込む。
銀太郎は怜に嬉しそうに笑い掛け、手にしたスケッチブックを見せた。


「お父さん、これ私?うわっ、こんな風に見えたんだ。ヨダレ出てるけど・・・」
「想像力も大事だが、俺にはリアリティが重要だからな。もう年だし、現物を見なきゃ描けなくなった。すぐ離れなければ、事後のいい表情が描けたかもな」
「だって、しょうがないじゃん。お父さんの太いのでガンガンやられて、おしっこ出ちゃいそうだったんだから・・・」

小夜の目の前で、スキンヘッドの中年とまだ今年高校に入学したばかりの女の子が、卑猥な話で盛り上がっていた。
それも素っ裸で、汗と卑猥な液体が混ざった臭いの籠もった和室で・・・

もしも自分の家族では無かったら真っ先に通報していただろう。
今日は鍵の掛け忘れを注意したが、この異常な光景の何処からつっこんでいいのか小夜は分からなくなっていた。

小夜と怜の父親、銀太郎の職業はエロ漫画家だった。
四捨五入すればもう五十になるというのに、未だに第一線で活躍している。

だが、数年前40歳になったのを機に、想像力や発想力に衰え始めていた。
そこで銀太郎は捻ったシチュエーションより、直球のエロスで勝負するのを決意したのだ。

彼の描く乳房はまるでそこに在るかの様にリアルで、年齢問わずそれを一目見た男の心臓と股間を鷲掴みにして離さない。

現在の銀太郎の漫画に出てくる乳房は、殆どが怜をモデルに描かれたものだ。



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