『武骨くんと鎖骨ちゃん』-14
李湖は、あまりに何度もイかされ、めまいがするほどだった。
まだ荒い息を継いでいる時。
「…李湖」
呼ばれて、なんとか目を上げると、強い瞳がこちらを見ていて―…
…―じゅぶっ、ずぷぷぷっ!
「…―!!!」
強すぎる刺激に、声も出ない。
震えが止まらず、動かないでいる洸太郎にしがみつく。
熱い、大きなモノが、すっかりナカを満たしていた。
李湖は、最初の衝撃だけでイッてしまったのだ。
「…っ、くぅっ…!」
そのうねりに、洸太郎も引きずられそうになり、声を漏らす。
負けまいとして動き出すと、やっと李湖も声を上げはじめた。
「んぁっ!…ひあぁん!
っあ、ふあぁっ!」
ずりっ、ずりっ、と、ナカの壁がこすられる。
その度に、背筋にぞくぞくと快感が駆け上がる。
洸太郎の動きはだんだんと早くなっており、啼く声を気にする余裕が無くなっていく。
「李湖っ…!」
切ない声が呼び、噛まれるように深いキスをされた時、
…ずんっ!
少し体が動いたせいか、最奥に当たった。
そのままソコを突いてくるものだから、李湖はもうイきっぱなし。
吊りそうになるくらいに足を突っ張るが、しがみつく手や絡める舌は、カタカタと震える。
ぐじゅぐじゅ、ちゅぷちゅぷ、響く濡れた音は、上からか下からか…。
たまに胸を揉まれたり、つつーっと太股にしずくが走ると、きゅうっと嬉しそうにナカが収縮する。
そして余計に突きをキツく感じて、また絶頂…。
李湖は、ある意味感動を覚えていた。
こんなにも、求められること。
ぐりぐりと、更に奥へ行こうとする"モノ"、同じくらい凶暴な舌、
荒い息と、たまぁに漏れてくる「…くっ!」というオトコの呻き。
何よりも嬉しかったのが、あの器用な指が、的確に自分を喜ばせることだ。
くりくりしたり、さわさわ動いたり、ぐっと力がこもったり。
洸太郎の指から、喜ばせよう、という想いが伝わってくるようだった。