『武骨くんと鎖骨ちゃん』-13
そして、いよいよ指で触れてみることにした。
舌は広げて、ぴたりとクリ×リスに当て、動かさない。
指が、にゅるっと縁に触れた。
「…っあ!」
舌とは違う固いものが当たり、李湖は体を跳ねさせた。
しかし、なぜか一点に触れたまま、指も舌も動かない。
「んはっ…なん、で…?
あ…くぅ…やだあぁ…」
とうとう、下から洸太郎に見られながら、李湖は腰をゆるゆると動かしはじめてしまった。
クリ×リスは、ざりざりと刺激されるが、指が中まで入っていかない。
溝をわずかに移動しているだけだ。
見詰められているのに、浅ましい欲望が湧いてくる。
思わず、目をつぶってしまった。
「李湖、だめ。
ちゃんとこっち見ろ」
李湖の薄目が、更に開いて目が合った瞬間に、
…ずぷっ!
「ひあぁあんっ!」
待ち焦がれた刺激に、李湖は思う存分乱れた。
快感の合間に、脳内に映像がフラッシュバックする。
―白球を操る指先。
―鮮やかに包帯を巻く指。
―なめらかな手さばきで結ばれた靴ヒモ。
今まさに、あの指が、自分のナカに入っているのだ―…。
そう認識した瞬間…
「んあっ、あぁっ!
い、っ、イくうぅぅっ!!」
あっさりと、達してしまった。
洸太郎は、指をナカに入れた瞬間、驚いていた。
…すげぇ、ナカ、熱くてどろどろ…!
愛撫をねだる切羽詰まった顔も良かったが、こんなにも溶ろけて自分を待っていたのだと思うと、嬉しくて期待に応えようと、俄然張り切る。
指を曲げてみたり、奥をつついてみたり。
クリ×リスも併せていじり、ときにはわざと音を立ててみたり。
その度にイきまくる李湖を、心ゆくまで弄ぶ。
そして、ナカの奥を突き、クリ×リスを吸い上げてやると…
李湖がひときわ甘い声で啼き、指はきゅんきゅんと絞め付けられた。
その感触に、これが自分の"モノ"だったら…と想像すると、とうとう堪らなくなった洸太郎は、指を引き抜いて立ち上がった。