下校途中の寄り道(6)-2
「兄貴はこれから彼女と会うのかい?」
「まあな。お前はどうするんだ?」
「駅のホテルにでも泊まっていくかな。もう遅くなるし。」
「そうか。お前の彼女には電話で伝えておけよ。」
「わかった。」
和之は正之が順子からプレゼントで貰ったマフラーを見て正之にも彼女が出来たのを
悟ったのだ。そしてひょんな事から母親にも知られたのだが正之も順子も交際し始めてから
成績もうなぎ昇りに向上し、勉強する事も多くなった。純一の部屋でセックスするので
デートも無駄に遠くにいかなくなったからである。正之の母親は順子とも対面している。
母親は特に交際には反対はしなかった。
二人は東京に行く新幹線に乗り込みそのまま駅まで寝てしまった。
順子と幸子も同様に新幹線に乗り込む。二人ともW高指定の制服のままだった。
先に到着したのは順子と幸子だった。指定された駅の広場には純一がいた。
「おお、幸子。順子さんも一緒か。」
「純一、待った?」
「そうでもないさ。」
「あ・・・お久しぶりです。」
「順子さんも元気のようで。野村君はまだかな?」
「野村君の方が長いからね。」
「ゴム・・・買ってきた?」
「買ってきたよ。」
正之も順子もやはりまだ高校生だから避妊しなくてはならない。
「あと例の物も持ってきた?」
「頼まれた物だろう?持ってきたよ。」
純一が差し出したバッグからはカラカラと音がする。
順子はそれを見て何だろうと思った。
正之兄弟を乗せた新幹線はその一歩手前の駅で停車した。ここで兄の和之が降りる事になる。
ここから乗り換えて彼女のアパートに行くのだ。
「じゃ、気を付けてな。」
「兄貴も気を付けて。」
新幹線はドアを閉めるとそのまま終着駅まで走って行った。
新幹線は定刻通り終着駅に到着した。ドアが開き正之はバッグを持って駅の広場まで走った。
駅の広場まで走ると緑の制服を着た順子が一目で見つけられた。
人が多かったのにそれを発見できたのは自分が昔は忌み嫌っていたW高の制服だったのだ。
「順子!」
正之の声に順子が振り向く。
「あ、正之!」
二人はそのまま走って駆け寄り抱きしめ合った。
その姿を見て幸子と純一がほほ笑む。
「野村君、元気そうね。」
「よかったよ。疲れていないようだし。」
「幸子さん、長谷川さん、お久しぶりです。」
「しかしお互い制服を着てよかったわね。すぐに見つかったし。」
二人を繋いたのは制服だったのだ。
4人は駅を出るとそのまま駅前のウィークリーマンションへと向かった。
二人は駅の地下街で駅弁やらビールやらを買ってからウィークリーマンションにチェックインをした。
部屋に入るとそこの寝室には確かにダブルベッドがあった。それを見ただけで
正之の肉棒は再び怒張しようとしていた。順子も秘部から愛蜜が流れでようとしていた。
「じゃ、今回は私達が先にお風呂入るわね。」
幸子がそう言って純一と共にバスルームへと歩いて行った。
リビングで正之と順子の二人だけになった。
短時間ではあるが二人だけの時間となった。