プロローグ-1
薄暗いワンルームにホタルのように光り輝くビデオカメラの液晶画面。
そこに映し出されているのは、一人の小さな少女に群がる荒れ狂ったオス達。
少女は嫌がるそぶりも見せずオス達の欲望を全身で受け止めていた。
暗闇の中、シーツが擦れる音と粘膜が混ざり合う妖しげな音がかすかに聞こえ、
その合間にオス達の荒い息遣いと鼻にかかったか細い声が漏れてくる。
少女は時々、カメラの向こう側に熱を帯びた物憂げな視線を送っていた。
そこには椅子に座ってじっと少女を見つめている男がひとり。
その視線にすら少女は犯され、甘い声を上げさせられている。
いつまでも終わることのない「無間地獄」
でも少女にとって地獄ではなく、天国のようなそんな空間だった。
少年が少女として扱われているその瞬間。
心地よさ、熱さ、甘い吐息、激しい欲望、痛み、苦しみ、蔑むような視線。
全てが天国であった。
永遠に終わって欲しくない。
少女はそう願いながら、また男達の中に埋もれていく。