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無間地獄
【SM 官能小説】

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目覚め-1

◇ 目覚め       

生まれつき成長が遅く、筋肉が付きにくい体つきのおかげで、両親(特に母と姉)から女の子の服などを着せられて、可愛い可愛いともてはやされて育ってきた。

そして十五歳になり思春期を迎えると少なからず女性への興味も出てきていた。

そんなある日、友達と連れ立って原宿へ遊びに行き、フリルのたっぷり入ったロリータファッションに身を包む少女達を見て衝撃が走った。

「可愛い・・・」

「あ?ああ。あれロリータっていうやつだろ?」

「ふ〜ん」

「桐生ってああいうのタイプ?」

「タイプっていうか、単純に服が可愛いなって。顔は別として」

「顔はモザイクかけとけ(笑)てかお前が着た方がいいんじゃね?」

「え」

「そこいらのブスよか可愛いと俺は思うけど」

「・・・」

「じょ、冗談だよ!!」


桐生 実沙希 (きりゅう みさき)
 
この日の夜、ロリータファッションを身につけた自分が無数の男達に犯される夢で初めての夢精を体験してしまうのだった。

十五歳ともなればオナニーは日課のようにほぼ毎日しているが、いつも読んでいる漫画は女性がレイプされていたり、縛られて妖しげな玩具で攻められている内容で、それを自分に重ねて感情を高ぶらせていた。

さらに股間を弄るだけではなく無意識に乳首を強くひねったり引張り、時には通常排泄器官である秘穴に指を入れてみたり。
だがそれもしだいに慣れてしまい、ここの所何か物足りなさを感じていたのだった。

汚れてしまった下着を洗いながら、自分は女装癖があるのかと思い、横に無造作に置かれた姉の洗濯物から一式を持ち出し着てみる。

だが鏡に写った自分を見てもピクリとも反応を示さなかった。

「あの服じゃないとダメみたいだな・・・」

さっそくパソコンで服を購入し、また商品が届くまでにその服装に身を包んだ自分を想像して股間を熱くさせるのだった。

一週間後、商品が到着すると家が寝静まった頃を見計らい袖を通してみる。

ガサガザと少し安っぽい布の感触が肌を刺激して自然と息が荒くなっていく。

「んっ・・・」

時折裏地のレースが乳首に擦れてくすぐったいようなこそばゆい感覚が走る。

すべて着替え終り、鏡の前に立つと、女の子の格好をしながら顔を紅潮させて喘ぐ自分の姿が異常に妖しく写りこんだ。

「あぁ・・・やばい・・・」

下着は何もつけていないのでもちろん下の高ぶりは、グイグイとスカートを押し上げて存在を主張していた。

ゆっくりとスカートをたくし上げると先走りでテラテラと光っている自分の物がフリルから現れ、本来あるべきものではないそれがあることで、余計にエロティックに映し出されていた。

それからというもの夜な夜な着飾った自分を鏡で見つめながら、フリルから飛び出る自分の欲望を擦りあげ悲壮な声を噛み締めて果てる日々が続くのである。

自分の変態的な性癖に気付かされた少年は早すぎる目覚めに戸惑いを持ちながらも、若すぎるがゆえにどっぷりと浸かっていってしまうのだった。


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