Crimson in the Darkness -離別-(side;lee)X-1
夕方、リアナと別れてからおれはヒューイと一緒に買い出しに行った。気晴らしに散歩を兼ねてってことで。
それで感じた。やっぱり、ヒューイは優しかったし、おれが迷子にならない様に手を繋いでくれてた。しかも、通り過ぎる女の人がみんな振り返るくらいヒューイはカッコイイんだ。
その上、リアナが居たらもう大変だと思う。リアナも綺麗な人だし、笑ってると一層綺麗なんだ。
いいな。この二人が両親だったら、シアワセなのかな。
そんな日の夜。
3時くらいに出ていったリアナはまだ帰ってこない。夕飯の時間はとっくに過ぎてるのに。
「リアナはもうすぐ戻ってくるから、心配しなくていい」
「…………でも……」
「食事に行こう。それとも腹は空いてないか?」
ヒューイがベッドに座って動かないおれにそう言ってくれた。
「お腹は空いてるけど、リアナも一緒が良い」
「……そうか」
ポンポンとおれの頭を撫でると、アークは青い目を細めて笑った。
「リーはリアナが好きか?」
「うん。好き。優しいし、温かい」
ギュッてされて寝ると夢を見ないくらいぐっすり寝れる。