Crimson in the Darkness -離別-(side;lee)X-3
「だけど、沈黙は肯定。あいつが何度聞いても答えなかっただろう? でも、状況と結果を考えれば答えは直ぐに出る。お前が眠ってる間にリアナからアークにも話がされてるけど、あいつはリーからの言葉が欲しかったんだと思う。どんな答えでもいいんだ。本人から聞きたかったんだろうな。そう言うのに子供とか大人とか、関係ないもんなんだ」
『それに男は結構単純で子供なんだよ』そう付け加えてヒューイはまたまたおれの頭を撫でた。
「…………どうする? 今ならまだ間に合う」
「…………。ううん、もういいんだ。おれ、また泣いちゃってきっと話せないから。だから、もういいんだ」
ヒューイは少し寂しそうに笑うと、『そうか』って言った。そして、携帯電話を片手に電話をかけ出した。
「……今、大丈夫か? リアナ。…………ああ、そうだ。無理らしい。だから、……ああ、そうしてくれ。…………後、気を付けろよ」
よく解らないけど、電話相手だろうリアナに何かを伝えると、小さくため息を吐いた。
「やっぱり夕飯に行こう。リアナはもう少し掛かりそうだから」
一人で食べるご飯は寂しいんだけど、これ以上ヒューイを煩わしてしまうのも駄目だよね。