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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -離別-(side;lee)W-1

 ふかふかしたベッドの上で目が覚めた。



 眼前にはおれをギュッと抱き締めたまま眠ってるリアナ。温かくて柔らかい。そして、スゴく優しい匂いがする。





 あれから一週間。





 おれはリアナとヒューイに連れられて、あの教会の近くにあるホテルにいる。



 リアナたちもエクソシストだって聞いてたから、夜は仕事に行くもんだと思ってたけど、違った。



 『何で?』って聞いてみたら、リアナは笑って『今は長期休暇中なんだよ』って言った。エクソシストに休みなんてあるんだって初めて知った。…………アークは毎日行ってたから。やっぱり家におれがいたからかな……。





「わっ ぅぐっ」





 急にリアナの腕が動いて、離れようとしたおれの頭を胸に押し込むように強く抱き締めてきた。





「リッ…苦しっ」





 口と鼻が胸に押し付けられて、息が出来ない。ヴァンパイアに殺される前に窒息死する! じたばたもがいてみるけど、リアナの腕は全然ビクともしない。流石エクソシストなんだろうけど。





「―――リアナ。お前がリーを絞め殺される前に起きろ」





 頭の上から澄んだ男の人の声が降ってきた。それで漸くリアナの腕が緩んだ。




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