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実の兄と交わりたい
【兄妹相姦 官能小説】

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実の兄と交わりたい-2

 心地よい音楽に浸されながら、私は何杯目かのカクテルを飲み干した。兄もあらためてバーボンの水割りを飲んでいる。
 兄とふたりきりの空間…私は陶然とした気分になっていた。
「ねぇ、踊ろ!」
 チークタイムになったとき、私は酔いの勢いを借りて兄にせがんだ。
「…よし、踊るか」
 兄もそう言って私の手を取った。
 ふたりで踊りの輪の中まで進むと、私は素早く両腕を兄の腰に回し、胸を押しつけるようにして密着した。兄も自然なかたちで私の背中に手を回し、そっと私を抱き締める。
 …ふたりはリズムに合わせてゆっくりと体を揺らし、踊り始めた。
 もしふたりを見ている人間がいたとしても、私たちはふつうの恋人同士に見えるだろう。まさか血を分けた兄妹だとは誰も思うまい。

 (あぁ、お兄ちゃん…)
 久しぶりに大好きな兄の体に触れ、その体臭を嗅ぐことができた。それだけで、私のそこが潤んでくるのがわかる。
 …踊るうちに、私は次第に大胆になっていった。
 身体をどんどん擦り寄せる。乳房もわざと胸に当たるようにする。そして、兄の太腿を両足ではさむようにすると、しきりに自分の下半身を押しつけた。
 兄もそれに応えて、わざと太腿が私の女の部分に強く当たるように動く…。
 快感に思わず声を上げそうになるが我慢した。
 …気付くと、兄のそれは勃起しており、私の下腹部に当たっていた。
 たまらなくなった私は、兄の肩に持たせかけていた顔を上げ、背伸びするようにしていきなり兄にキスをした。
「…!」
 一瞬驚いたような顔をした兄だったが、やがてそっと自分から唇を重ねてきた。
 (あぁ、兄との初めてのキスだ…)
 兄がそのまま舌を差し入れてくる。
 (あ…。いいの?…そんなことして。…お兄ちゃん)
 私も軽く口を開け、兄の舌を受け入れる。兄は舌をからめるようにし、私の舌を強く吸い上げた。頭の中がじーんと痺れたようになった。私も兄の舌を吸い返す。
 きつく抱き締め合いながら、ふたりはお互いの甘い唾液を夢中でむさぼりあった。周囲はまったく気にならなかった。同じようなカップルでいっぱいだったからだ。

 …私はもう躊躇わなかった。
「ね、私の一生のお願い…」
 兄の耳元に口を寄せて囁いた。
「今夜はずっと一緒にいて。…私、お兄ちゃんに抱かれたい。一つになりたいの」
 兄はごくっと喉を鳴らした。そして同じように私の耳元で囁く。
「なぁ、真知、俺たちは本当の兄妹なんだ。血が繋がっているんだぞ。…それでもいいのか?」
「うん、私、どうしてもお兄ちゃんとしたい。…ずっとそう思っていたの。ね、一度だけでいいから、お願い!」
 少しの間をおいて兄が応えてくれた。
「…わかった。…真知子、俺も本当はお前がこの世で一番好きだ」
 そして続けた
「…今までも抱きたかったけど、お前を不幸にすると思って我慢してきたんだ。よし、今夜は男と女になろう。…でも、でも、絶対に今回きりだぞ」


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