第3章-9
「もう病気だな」
「そうだよ。オ○ンコ病だもん。だからぁぁ、チ○ポォォォ」
一度外れたたがは戻ることがありません。
チ○ポ、チ○ポ、チ○ポ、チ○ポ。
頭の中はチ○ポのことしかありません。
オ○ンコ、オ○ンコ、オ○ンコ、オ○ンコ。
オ○ンコがとろけるまでチ○ポでかき回されたい。
私は優斗君の股間に手をやりました。
「やめろって」
優斗君は私の手を払いのけました。
「ダメなんだ。俺……できないよ……」
その表情は苦痛に満ちていました。
「諦めることないよ。インポって精神的なものかもしれないでしょ?」
「何だよそれ。俺はインポじゃねえよ」
「あーごめんね。デリカシーがなかったね。でもね。試してみようよ。私、頑張るから」
「だから、インポじゃねえって! 朝立ちもちゃんとするし、毎日センズリも掻いてる」
「毎日は多すぎなんじゃないかな」
「何の話だよ!」
高校生らしからぬ卑猥な会話が駅のホームで繰り広げられました。
「ごめん……なんか、私……」
私は勘違いしていたようです。
「子供の時、親の変態セックス見ちゃってさ、それがずっとトラウマになってるんだ。だから、SMとか、そういうのはちょっとさ……」
「そうだよね。まともな神経してたら、軽蔑するのが普通だよね」
あまりに極まり悪くて私は顔を上げられません。
「くそ――っ!」
優斗君が突然頭を掻きむしりました。
意味不明の行動に私は目をパチクリさせました。
「あ、あの……私、また何か気に障ること言った?」
「違うんだ」
と、優斗君は苛立ちながら言います。
少しの間、膝の上で組んだ自分の手を見つめ、意を決したように私へ向き直りました。
「お前の後をつけてたのは……告ろうと思ったからなんだ」
「はい?」
「だから、俺、お前のこと好きなんだ」
優斗君は頭から湯気が出そうになっています。
「んーと。えーと……私、変態だし……」
許容量を超えています。
私の頭の回路はオーバーヒート寸前です。