第3章-7
電車内の独特な静けさは緊張感を生み、ますます声をかけられないでいました。
本当に何しに来たのか。自己嫌悪に陥ります。
それに、当初から嫌な予感はありました。
人混みに紛れて猥褻な行為を働く輩が潜んでいるような気がしたんです。
女のカンです。
そして、それは的中しました。
お尻の上をモゾモゾと誰かの手が這い始めたのです。
私は体を硬直させました。
誰かの手……それは決まっています。
痴漢です。
スカートの生地一枚隔てたその下は素肌なんです。
手を太ももの内側へ滑り込ませればそこはオ○ンコです。
むき出しのク○トリスです。
手は明らかに意志を持ってお尻の感触を確かめていました。
徐々に下へ降りてきます。
「山田君……」
私は消え入りそうな声で助けを求めました。
手がスカートをたくし上げたところでピタリと止まりました。
もう一枚、障害となるべきものがないのです。
戸惑っているのかもしれません。
納得したのか、再び手が動き始めます。
お尻の肉に手の温もりが直接伝わります。
私は声を上げたくても上げられず、ただ優斗君を見つめるばかりでした。
お尻のワレ目を手のひらが伝い、下から前の方へ進んできます。
アナルを素通りして、秘部へ触れました。
底なし沼に足を取られたかのように、指がズブズブと埋まっていきました。
そうなんです。
この状況で私のオ○ンコは濡れていたのです。
「あっあぁぁん……山田君……助けて……」
変態オ○ンコに対して、下劣な指は遠慮をしません。
もっとも、それは私を辱めるものでもありませんでした。
「腰が……抜けそう……」
流れ出た愛液が太ももを伝いました。
このままではどこまでも流されてしまいそうです。
不意に優斗君が私と体を入れ替えました。
痴漢に気づいてくれたようです。
痴漢の指はオ○ンコから離れていきました。
「ああん……」
「変態」
優斗君が私の耳元でささやきました。
甘い吐息と侮蔑の一言が私の官能をくすぐります。