第3章-6
「ちょ、ちょっと待って!」
優斗君はベルトに手をかけ、チャックを下ろし始めました。
「え? うそ!」
なんと、優斗君はオ○ンチンを私の口にねじ込むという暴挙に出たんです。
私は抵抗する暇を与えられませんでした。
さっきまでバター犬にクンニされ、オ○ンコをさらしていた私が言うのも変ですが、いくらなんでも無茶です。
ここは公園なんです。
「んごっ! んごっ!」
と、叫びますが伝わるはずがありません。
優斗君は我を失っていました。
目が血走っていました。
私は首を振って暴れました。
すると、オ○ンチンが口からスルッと簡単に抜け出ました。
オ○ンチンは膨張することも硬直することもなかったのです。
優斗君は立ち尽くしていました。
股間にはオ○ンチンがだらしなく垂れ下がっていました。
「ごめん……」
優斗君はいたたまれなくなって、逃げるように走り去りました。
ある一つの可能性が私の脳裏に浮かびました。
優斗君は勃起不全なんじゃないかと……。
根拠はありません。
何となくそう直感したんです。
もし、そうだとしたら、私はとんでもない恥をかかせてしまったことになります。
あの表情の奥には強姦未遂への罪悪感と共に、恥辱に堪える悲愴感が隠されていたんじゃないでしょうか。
私は優斗君を追いかけました。
そんなことをしたところで、何と声をかければいいのか分かりません。
却って、キズを深くするだけかもしれません。
自分の気持ちをじっくりと考察すれば、あれこれと理由は説明できるのでしょうが、その時はただひたすらに、そうせずにはいられなかったのです。
優斗君の行き先には当てがありました。
電車に乗るのは間違いありませんでした。
優斗君の帰り道はまるで逆方向なんです。
予想通り、優斗君は駅にいました。
ホームの端で線路の先を見つめていました。
優斗君は私の姿に気づいても、驚いた素振りも見せずにいました。
私は私で、やはり話しかけることが出来ず、入線してきた電車へ自然と乗り込んでいました。
車内は夕方の早い時間だというのに満員でした。
私は優斗君の胸に顔をうずめる形で、車内の奥に押し込められました。
優斗君の胸板は意外に厚く、私の鼓動を早めました。
乳首に吸い付きたい。
私はまたイヤらしいことを考えてしまいました。