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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉
【レイプ 官能小説】

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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉-63

**――**

 夕食を終え、順に風呂へと入る部員達。
 男子部員は覗かんと意気込むが、雨の降りしきる中、露天風呂にいくものは居らず、悶々としていた。
 夕食後の飲み会のとき、例の小細工が見つかった。
 だが、夏雄の予想とは裏腹に、武彦がバンガローの床で寝ることを選択した。
 良子は一人、本館の一室に泊まることとなったのだ。夏雄はつまらなそうにしていたが、正直良い気味だと内心ほくそ笑む。
「あ、さつきちゃん? いいかな?」
 髪を拭きながら外へ出たところで、良子に呼び止められる。
「なんです? 竹川先輩」
 この前の部屋をラブホ代わりにしたことでの苦言だろうか? 若干強張りながら振り返ると、彼女は申し訳なさそうに手を合わせていた。
「あのさ、悪いんだけど、部屋交換してくれない?」
「え?」
「やっぱりさ、怖いのよ。一人であの部屋に泊まるの」
「はぁ……」
「だから、いいかな?」
「ええと、まあいいですよ、それぐらい」
「ほんと? ありがと!」
 そういうと良子は入れ違いに風呂へと行く。
 さつきはもうどうでもいいと思いながら、一度バンガローへと向かった。

**――**

 急遽一人の部屋となったさつきは、ぼんやりと天井を見ていた。
 これからどうなるのだろうか?
 いったいいつまで夏雄に求められるのだろうか?
 果たしてそれだけで終れるのだろうか?
 もしかしたら、それ以上のことを求められるかもしれない。
 ――売春!?
 誰とはわからぬ男達の慰み者にされる自分。誰にすがることも出来ず、さらなる脅迫材料が増えていき、やがては……。
 恐ろしい想像をしてしまうのは、さつきの弱さ。普段は強気にしているが、実際は弱気の裏返し。機先を制することで傷つくことを回避してきただけの、張りぼての勇気では、この窮地を乗り切ることも出来そうにない。
 だが、ここ最近の出来事のせいか、心にはそれほど波がない。どこか吹っ切れたところがあるのかもしれない。
 強姦の様を世間、特に狭い世間に出されたところで、なるようになるだろう。武彦など繋ぎとめる必要もない存在だ。
 あれほど心強いと思った飲み会での事件も、度量の狭い彼の行き当たりばったりな行動でしかない。きっとその後の良子との行為も、誘惑に抗えず、ばれなければよいということだろう。
 彼は弱いのだ。感情の起伏に。
「はぁ……」
 ため息をつくさつき。
 だいぶ弱まった雨音に混じり、何か物音がする。
「誰……」
 そんなことを聞く必要もないだろう。奴が来たのだ。

 床に敷かれた布団のうえで絡み合う二人の影。
「ん、んぅ……あぁ……ん、いぃ……あっ、あっ……あぁん!」
 昼間、トイレであげられなかった歓喜の声を、さつきはめいっぱい上げていた。
 パジャマのズボンとショーツを脱がされ、女陰にむしゃぶりつかれるさつき。
 両足を腕にとられ、逃れようにも身動きが取れない。ただただ愛撫をされるがままのさつきは、指を咥えながら、だらしなくよだれを垂らしていた……。
「お、なんださつきちゃん、のりがいいじゃん! ようやく素直になったの?」
 顔を上げる夏雄は薄ら笑いを浮かべているが、暗がりのせいで見えない。
「ちが、ちがいます! ただ、自然と……あぁん! 声が……でちゃうの!」
 ふっきれたのは脅迫のことだけではない。既に守るものもなく、また、抗うこともできないのなら、このまま快楽に身を任せるのも悪くないと思い始めていた。


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