枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉-51
「さつきちゃんもどきどきしてるね。エッチしたかったんだろ」
「そんな、そんなことあるわけない……」
視線をそらすも顎にキスをされ、そのまま首筋を弄られる。
「あ、いや……んぅ……あん……」
身を捩ると、彼の下半身のある部分にひっかかる。昨日無理やり掴まされ、舐めさせられ、いれられたモノ。熱く、堅く、太くたくましい、存在感のある逸物。
「あたしには武彦が……」
「さつきちゃん、アイツは君を裏切ってここで良子としてたんだ。いいじゃないか、若いんだし、やらせないさつきちゃんが悪いんだ」
「けど……」
信じているといえるのだろうか? 既に彼女の中で武彦は浮気の裏切り者でしかない。あの青臭いだろうザーメンをゴムの中で情けなく出した雄は、そのとき自分を守ってくれたのか? もとはといえば、彼が考えなしに行動するのが問題なのだ。だからこそ、これまでの付き合いで身体の関係に踏み出せなかったのかもしれない。
「ここで武彦は良子と関係を持ったんなら、おまえもここで俺と関係を持てば、相殺だな」
「相殺って……、あたしはレイプされただけの被害者だわ」
「なにが被害者だよ、こんなにぬらしてよろこでんでさ」
夏雄の手が股間に触れる。湿り気を帯びたそこはぬちゃっといやらしい音を立てる。
「ああん!」
堪えきれずあげた嬌声は透明でよく室内に通るものだった。
乳首を人差し指で弾き、もう片方は唇でちゅうちゅうと音を立てて吸う夏雄。乳輪の小さいそれは感度が悪いらしくあまり感じている風ではないが、夏雄がしつこく攻め立てるとぷっくりと勃起する。
「可愛いな、さつきちゃんの乳首……」
「そんなこと、言わないで……」
恥ずかしそうにするさつきは彼を強気抱きしめる。苦しそうにする夏雄だが、さらに下腹部へと攻め込み、お臍のまわりをそろそろとさすったり、キスをしたりで攻め立てる。
「うん、あ、だめ、なんかくすぐったいし、ジンジンする……」
「さつきちゃんはお臍周りが弱い?」
「わかんない……けど、あんまりされたくない……」
「それはよくない。鍛えてあげるよ……へろっ!」
「くぅ!」
お臍周りを舐められ、さつきはびくっと震える。そして膣の奥がじゅんと湿るのを感じる。
自慰のときでも特に秘所や胸以外を触ることのない彼女には新鮮な刺激。舌先でちょんちょんと突かれるたびに腰を浮かせてしまうのが情けない。
シーツを手で掴み、なんとか堪えようとするが、身体のこわばりは予想以上。
「さつきちゃん、もっと力抜いて……」
「……はい」
逆らえるはずもないさつきは、されるがまま、夏雄に身体を差し出していた。
――しょうがないよ。セックスなんてたかがあそことあそこが擦れあうだけなんだから、我慢してれば直ぐ終るわ……。
ベルトの解かれる音と、ズボンの衣擦れの音。黒のトランクスのテントはシミが出来ている。
夏雄は起き上がると、さつきの顔にテントを張ったトランクスを見せ付ける。
「舐めろ」
その言葉にさつきはトランクスを脱がせる。
「昨日のようにヘタクソなフェラじゃだめだからな」
ぽろんと顔を出す黒くて太いにくいやつ。汗と小便の臭いがきついが、それでもさつきは口を大きく開け、亀頭を口に含む。
「おおっ……!」
夏雄の歓声に気をよくしたさつきは、じゅっぱじゅっぱと音を立てて口を上下する。
フェラチオのやり方はわからないが、口腔内の柔らかい部分をあて、歯を立てないように気をつけることに注意すること数分、先っぽからじゅくっとお汁が染み出してくる。