登下校を、御一緒に。-13
ごつっ!
「ぁうっ…」
あたしは、壁に押し付けられた。
そして、佐伯くんはむさぼるように、あたしに唇を合わせてきた。
「んぅっ…!ぁむ!…ふぅん!」
苦しっ…今、あたし、キス…してるんだよね?
こんな…いやらしいファーストキスなんて…!
でも、相手は佐伯くん…。
あたしも、夢中で舌を絡めてしまう。
ちゅるり…
離れたくちびるは、一瞬だけ液体の糸でつながっていた。
「お前から誘うなんて…けっこう淫乱なんだな!」
「っ、きゃぁん!」
最後の一言と共に、アソコに衝撃が来た。
パンツの上から、ぐりぐりと愛撫される。
「やぁっ、違っ…!
い…らん…なんかじゃ…はぅっ!」
反論の余地も無いまま、強い責めにあえいでしまう。
「そうじゃねぇか…ほら、ココ、こんなに濡らして…!」
にゅちゅぅ…
パンツの脇から入って来た指が、溢れる液体を発見する。
ほんとは否定しなきゃいけないのに、佐伯くんの声、指、瞳に、とろかされていく。
佐伯くんは指を抜くと、あたしの二つ結びの左を持ち、今度は制服に乳首の透けた胸を揉む。
「痴漢に触られて…びんびんに乳首立たせて…」
やぁっ…どうして、そんないじわるなコト言うの?
あたしは、佐伯くんの瞳を見つめ、必死に何かを読み取ろうとする。
さっきまでと同じ、走っている時のような…狩人の瞳。
その中に…せつなそうな色が走っている。
なんで…?
「あんな…ガラス越しにいやらしいカッコ見せつけやがって…」
「あうっ!っ、はっ…!」
爪で、かりっと乳首をひっかかれる。
怖い…でも、これはあたしの大好きな人…
「そんなによがって…誰でもイイのか?」
「!…そんなん、じゃ!…んあぁっ!」
するり、とあたしの髪を離した手が…パンツの中に入り込み、より佐伯くんを意識して、更に濡れてきている泉の中へ、じゅぶり、と入った。
「…さっきよりも濡れてんじゃねぇか…くそっ…
ほら、伊藤のま○こ、ぐちゃぐちゃだ…
伊藤、音、聞こえるか?
…くそっ……結衣…」
止まらない涙を振り撒きながら、ゆるゆると首を振っていたあたしは、自分の名前で…結衣、と呼ばれて…驚いて顔を上げた。
くちゅ、ぴちゅ、と音が響く中で、佐伯くんの瞳は、せつなさを増していた。