変態女の囁きラスト-4
そんな日が三日程続いた時に事件は起きました。
駅のホームで登志子ちゃんが男を刺したのでした。
当然警察沙汰になり学校はパニックになりました。
そして…警察が調べたところでは度重なる痴漢行為にノイローゼ気味になった登志子ちゃんが痴漢を刺したの事でした。
刺された痴漢も命には影響がなかった為…登志子ちゃんは診療内科系の病院で治療をする事を条件に刑の執行は猶予を与えられました。
ただ学校は自主退学という形になりました。
正直言うと登志子ちゃんには悪いのですが私はホッとしていました。
やっと忌まわしい呪縛から解放された…そんな気分でした。
一週間程経って。
私宛に一通の手紙が届きました。
原文のまま紹介します。
《愛しの明ちゃんへ
一緒に学校行けなくなってごめんなさい。
あの痴漢が悪いの…私じゃなくて違う子に痴漢なんかするから。
だから刺しちゃった。
でも…明ちゃんはこんな事で私を嫌いにならないよねぇ。
退院したら直ぐに逢いに行くからね。
待っててね。 登志子》
私は目の前が真っ暗になりました。
完