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下校途中の寄り道
【学園物 官能小説】

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下校途中の寄り道 (2)-2

「じゃ、後は頼むぜ。」
二人は教室を出るとそのまま調理室まで歩いた。調理室の前にはやはり一時帰宅組の
順子と紀子が立っていた。
「おう、待たせたな。」
「そんなには待たなかったけどね。」
「正之はこれから岡崎とデートか?」
しかし正之はそれを否定した。
「違うよ。そのまま一時帰宅するよ。」
順子もきっぱり否定した。
「私たちもそんな時間はないしね。」
「じゃ、また夜な。」
「おう、ゆっくりして来いよ。」
「じゃあね、順子。」
「うん、またね。」
二組のカップルは下駄箱で別れるとそのままお互いが止めている自転車置き場に向かい
自転車に乗ってそのまま校門を出た。
しかし正之と順子は自分の家とは別方向に向かっていた。
「じゃ・・・行こうか。」
「うん。」
「でも何だかなあ。本当にいいのかな?」
「お姉ちゃんがいいって言っているし、お姉ちゃんの彼氏も自由に使っていいって言ってたし。ちゃんとお姉ちゃんには使うって言ってあるからさ。」
数日前に正之と順子が下校途中に寄ったハンバーガーショップで正之は
順子から驚くべき話を聞いていた。
「実は・・・正之、怒らないで聞いて欲しい事があるの。」
「?」
正之はシェイクジュースを飲みながら嫌な予感に囚われた。
「何か・・・あったの?」
まさか二人が肉体関係にあるのが順子の両親にばれてしまったのかと思った。
順子は頭を下げて話し始めた。
それは正之と順子が結ばれた日の事だった。
順子が風呂に入っている最中に大学のキャンプから帰宅した順子の姉で20歳になる幸子が
順子の部屋を通り過ぎた時に順子の部屋から男と女が交わった後の匂いを嗅いだのだ。
順子は正之と初めてセックスして絶頂に達した時に発生する悪臭がひどく、12月だというのに
窓を開けて換気したのだが、残った匂いを男を知る幸子が見逃す事はなかったのだ。
(まさか・・・順子ったら私や親がいない間に男とセックス・・・?あの子まだ処女のはずだったわ。)
順子の部屋のドアを開けると換気したと思われる寒さと共に男と女が愛し合った後の
香りがまだ残っていたのにとても驚いた。
そこへ風呂から上がってパジャマ姿で肩にバスタオルを被り、ロングヘアを拭きながら
順子がやってきた。
「あ、お姉ちゃんお帰り。どうしたの?」
「順子、ちょっといい。」
幸子と順子が部屋に入ると幸子が先に口を開いた。
「順子、私とお父さんとお母さんがいない間に誰か入れなかった?」
姉にいきなり聞かれた順子は平静を装いながらも激しく動揺していた。
「え・・・何を言っているの?そんなわけないでしょう。」
「順子。もう一回聞くわ。誰か入れていなかった。男とか。」
(ちょ、ちょっと!何でお姉ちゃんわかったのよ!)
「本当に誰も入れていないわよ。お姉ちゃんには関係ないでしょう。」
しかしそれは少女の言葉ではなく女の言葉であるのを幸子は見逃さなかった。
「ねえ、順子。怒らないから正直に話して。お父さんやお母さんには黙っているから。
誰と一緒だったの?」
順子はもう言い逃れが出来ないと思ったのか正之との事を話した。
正之に処女を捧げた事も話した。
ただ佐和子と正之との関係については話さなかった。
「そっか。よかった。レイプとかされたと思ったから。でも順子もとうとう女になったか。
私もあなたと同じ年に実は女になったのよね。」
「お姉ちゃん、お父さんやお母さんにはこの事は黙ってて。」
「言わないわよ。ただ避妊とかはしっかりするのよ。それにあなたはまだ高校生だから
セックスとかどこでしているの?」
「うーん、一応二人でお金を出して同伴喫茶とかで・・・。」
「なら私の彼氏のアパートでしたら?アパートだけど使っていない部屋があるらしいから。」
「え!?ちょ、ちょっとそれは・・・。」
「大丈夫よ。それにそこならお金使わなくてもいいでしょう。」
その話を聞いた正之は顔面蒼白になりながらため息をついた。


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