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風子
【学園物 官能小説】

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風子-2

夏休みの最中…現れた時と同じ様に風子は転校して行った。
休みの期間だった為…贈る言葉も花束もない別れになった。
だが引っ越す前の日、風子は私の所にやって来ていた。
“辛くなったら…コレ見て笑え”裸の風子がヘン顔をしている写真だった。
私は泣きながらその写真を受け取った。
心からの感謝の涙だった。
写真が写真なだけに誰にも見せれない私だけの宝物になった。
その後…風子がどうしているかは誰も知らなかった。

そして月日が流れていった。
私は会社から帰って来ると居間から珍しい琴美の笑い声が聴こえてきた。
妻と娘が笑いながら話している普通の光景だったが…我が家には数年ぶりの光景だった。
「うん…その転校生…風太君って言うんだけど…ウド鈴木みたい顔しててさあ」
娘の声は心から楽しげだった。
「転校してきた挨拶の時…おちんちん出してんだよ」
「バカねぇ…」
娘の言葉に妻は笑い転げていた。
私も居間の扉の外でそっと微笑み…机の奥にしまい込んだ写真に思いを馳せていた。


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