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風子
【学園物 官能小説】

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風子-1

「夏休みには旅行でもするか?」
夏休みまで後一ヶ月くらいになった、ある日曜の午後、私は居間でテレビを見ていた娘の琴美に話しかけた。
琴美は黙ったまま答えなかった。
「お母さんはハワイがいいなぁ」
キッチンで洗い物をしていた妻の春江が陽気に言った。
「いいよ…別に…」
琴美はボソっと言うと自室に引っ込んでしまった。
思春期なのかな…琴美は今年中三だった。
中三かぁ…忘れられない笑顔が私の脳裏に浮かび上がってきた。

奇しくも私が中三の夏の前…ちょうど今と同じ様な時季にその子は転校してきた。
小さな目がひらき気味で口を大きく開けて笑っていた。
決して美人や可愛いといった類ではないが何処か憎めない顔つきをしていた。
名前を風子と言った。
“今日はサービスでパンツ見せてあげる”転校してきた挨拶の時に風子はそう言って自分のスカートの裾を捲った。
笑っていたみんなの顔が凍りついた。
僕もその一人であった。
見せてあげると言ったパンツを風子は穿いていなかった。
どうやらパンツを穿いてくるのを忘れた様だった。
しかも風子はまだツルツルだった。
ツルツルの割れ目を曝け出して風子の色白の顔が見る見る赤く染まっていった。
教室中が怒涛の笑い声に包まれた。
強烈なまでの転校初日だった。
当時いじめや色々な事で悩んでいた私もその日は久しぶりに笑ったのを今でも憶えている。

そんな風子だから男子に打ち解けるのは早かった。
休み時間には男子に混ざってプロレスの真似事をして遊んでいる事が多かった。
熱い日の放課後…学校のプールに男子達と一緒に潜りこんでパンツ一枚で泳いでいた事もあった。
野球部やサッカー部に混じってスカートが捲れ上がっても気にせずボールを追っている日もあった。
そんな天真爛漫な風子だったが女子からの受けはあまりよくなかった。
男子と仲良くし過ぎる態度が鼻についたのかもしれない。
夏休みに入る少し前には女子からは結構ないじめを受け始めていた。
だが風子は一向に気にしてないようだった。
私もその頃はいじめに遭っていた。
私の場合はいじめが気になって風子の様に天真爛漫には成れなかった。
そして夏休みを直前に控えたある日の午後…私は決定的ないじめを受けて一人学校の屋上に上った。
最初は飛び降りたいと言う意識も無かったが。
しばらく屋上にいるうちに不意に涙が込上げてきて飛び降りてもいいかな…そんな気がしてきた。
屋上の柵に手をかけた時だった。
“何やってんだ…耕治”と話しかけれた。
振り返ると風子がいつもと同じ顔で笑っていた。
“おまえは早く大人になった方がいいな”風子は笑いながらそう言うと私の前で制服を脱ぎ始めた。
私は唖然として風子を見つめるしかできなかった。
風子はブラジャーをしておらず簡単にパンツ一枚になった。
乳房は女の子らしくふっくらと膨らみ柔らかそうだった。
「風子…なにやってんだよ」
私はドキマギと言った。
実は私は風子と話したのはこの時が初めてだった。
“触っても…いいぞ”風子は笑いながらパンツをも脱いでいった。
風子のツルツルの割れ目が妙に眩しく感じられた。
私は気がつくと風子を抱きしめていた。
風子も優しく私を抱きしめてくれた。
“やっていいぞ”私は風子の言葉に夢中で自分の制服を脱ぎ捨て…風子を押し倒していった。
“わかるか?”
「なんとなく…」
風子のリードの中で私は風子と一つになった。
“気持ちいいか?”荒い息遣いで風子が聞いてきた。
私は夢中で腰を振りながら頷いた。
“飛んじゃったらさ…こんな事出来なくなっちゃうんだぞ”風子の言葉に私は涙が止まらなかった。


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