〈蠢く瞳・其の二〉-7
『夏帆…ちゃ…んん!!』
『も、もうイク!!』
汚されていく……有海を想う清らかな気持ちすら、男達の土足に踏みにじられ、グチャグチャにされてしまっていた……。
夏帆(あ…有海…先…輩………)
汚れてしまった自分は、もう有海と付き合う資格は無い……絶望感だけが夏帆の心を埋め尽くし、生きる希望すら失せていく……全てを諦めた少女に、男達は吐息を吐きながら、精液を注入していった………。
有海「田尻先生。井川さんが選手から外された理由を教えて下さい!!」
二日目の練習の終えた有海が、コートから去ろうとしている田尻の元まで駆け寄り、一気にまくし立てて詰め寄った。
他の部員達もその様に気がつき、遠まぎに眺めていた。
その瞳は、夏帆を見る時のように冷たく、嫌悪に満ちた視線だった。
『……井川より砂川の方が上手い。棚瀬、お前も一緒に練習してて、そう思わなかったか?』
有海「そ、それは……」
俯くしかなかった……走るスピード、球の威力、打ち返す正確さ……どれもが夏帆に勝る。
いくら贔屓目で見たとしても、夏帆は勝てはしない。
有海は、浮かれていた自分に気付いた。
可愛い夏帆が選手に選ばれた事で周りを見る事を忘れ、完全に特別視してしまっていた事を。
選手には、本当に選ばれた人しかなれない事を、今更のように気付かされた。
『……棚瀬って最近ムカつくのよね。いい気味だわ』
『てかさ、なんで井川の味方してんの?二人ってデキてるとか……?』
『わ、それってキモくない?……でも有り得るかも……』
夏帆に入れ込んでいた有海までも、部員達からは疎まれていたのだ。
他の先輩と仲の良い後輩達までも、有海を蔑んだ目で見つめ、ヒソヒソと悪口を叩いている……逃げるように更衣室に駆けていく有海を見ながら、田尻はコートを後にした。
夏の長い日も暮れて、辺りは夕闇に包まれ、そして夜は更けていく。
美しく瞬く星空の下、《宴》は続けられていた。
『ハア…ハア……うぅッ!!!』
止む事を知らぬ輪姦を、夏帆は受け続けていた。
幼器は赤くズル剥け、笑窪のように可愛らしかった肛門は、弛緩して腫れたような弛みを見せていた。