過ぎ行く日々、色褪せない想い-44
8/5
困った。
牧夫さんが家庭教師を辞めるって言い出したんだもの。
いきなりなんでって聞いたら、この前のことで謝られた。
いきなり抱きしめてごめんなさい。
もう君をただの生徒だとは思えない。
このままだと、僕は君に恋をしてしまう。
それは適切とはいえないから、だから、本部のほうに言って、担当を替えてもらう。
だって!
なにそれなにそれ(←#$T×$&%W&K★L)
意味わかんない。生徒として見れないって、どういう意味?
ウチ、なんか変な気持ちになってた。
本当はね、そこまで意識したことないんだよね。
でも、最近の日記見直してみると、やっぱりおかしいよ。
牧夫のことばっかり書いてるし、どうして?
こういうの、そういうのなのかな……。
8/7
さらに困った。
明日、先生にお祭り行かないかって誘われた。
勉強の気晴らしっていうけど、でも、そういうのが適切じゃないんじゃないかな……。
でも、今年は誰も誘ってくれないし、少しぐらいいいよね。
8/8
びっくりした。
だって、いきなりされちゃったんだもん。
キス。
甘いの。すっごく。
ウチが花火に夢中になっててね、牧夫の手、引っ張ってほらほらなんて子供みたいにはしゃいでたの。
全然相手してくれなかったから、怒って牧夫のほうを見たら、すっと引き寄せられて、ちゅって……。
後ろではどーん、どーんって花火なってるのに、ウチの心臓のほうがどーんどーんってさ……。
なんかもう、どうでもいいやってなって、牧夫にちょっぴり甘えちゃった……。
8/12
最悪。
牧夫ったらキスしたくせにこんなこと言ってきた。
君があんまり綺麗だったからキスしたけど、僕と美琴君は家庭教師と教え子だから、こういうのはダメだ。
って。
なにそれ?
もう彼女さんとは別れたんでしょ? いいじゃない、私と付き合っても。
清く正しい交際なら、たとえ家庭教師と教え子でも……、んーん、もともとバイトじゃない。だから、いいんだ!
8/14
進展はない。
牧夫は淡々と授業を進めていくだけで、つまらない。
家庭教師ならそれでいいんだろうけど、でも、ずるいと思う。
不意打ちでキスしといて、なによ……。
8/16
暑い。
いつもならクーラー入れてるんだけど、今日はちょい温度低めのエコ設定。
ついでにちょっち胸元強調する服きてました〜! (←でもBカップの発展途中で〜す)
牧夫、照れちゃってウチのほう見ないの。
もっと詳しく教えてくださ〜いとか言ったら、ようやくこっちにきてさ、なんかちらちら見てるの。(←バレバレ☆)
少しイジメすぎたかな? でも、彼女いたんだし、これぐらいは平気じゃないとね……。