私の柔らかい部分に…-15
手が焼けるけど…
好きかも知れない。
私はだんだんとよっちゃんと仲良しになって、カラオケ会を断ってよっちゃんに会いに行った。
そして初めてよっちゃんとセックスした。
せっかく飲み会を断って二人っきりで過ごしてるのに黙ってテレビなんか眺めてるのがもどかしくて…
私はよっちゃんのほっぺにチューして見せる。
それからしばらくキスをするけど、またテレビに向き直ってしまう。
私はずいぶんな扱いを受けてるような気分でいたけど、後から思えばよっちゃん…
二人っきりに照れてなにもできなかったのだ。
「もう…」
私はよっちゃんを抱き寄せて顔中をキス責めにして押し倒した。
長いキスをしてよっちゃんの手が気持ち膨らんだ胸にそっとおかれた時、私はその手をぎゅっと胸に押し当てた。
ヒロユキにもっと意気地があったら、私はこんな事しただろうか?
中本君がバイクより私を取ったなら…
大阪の漫才コンビと出会ってなかったら…
私はきっとこんな事はできなかった。
今は体が男を求めてるんじゃなくて、心が誰かを求めて止まない。
よっちゃんが好きになってくれたのなら、私はよっちゃんでいい。
「ねぇ、ちゃんとしてよ…」
おかしな事に私たちは初めて肌を合わせるのに、テレビを消してテーブルを隅にして、ちゃんとお布団を敷いてから二人すっ裸になってその中に入ったのだ。
よっちゃんは優しく抱いてくれた。
髪を撫でられて乳を吸われて…
優しさが胸いっぱいに満たされた。
じれったいゆるやかな愛撫だったけど、私はよっちゃんの胸の中でちゃんとイッたしアレがなかったからよっちゃんは寸前になってから抜いてティッシュの中で射精していた。
それがかわいそうで私はその抜き取られた硬いものの後始末を口で処理してあげる。
男の味はいつだって切なさに満ちている。
「がっかりしたでしょ?
貧相な体で…」
「そんな事ないよ。
さっちゃんがいれば俺はどんな事でもできる。」
「本当?…私の事好き?」
「もちろん好きさ…
ずっと好きだったんだから…」
「うれしいっ!
男の子って、しちゃうと冷たくなるもんだと思ってた。」
「俺はさっちゃんに冷たくしたりしない…」
私は浮かれていた。
本当によっちゃんを愛していたのかどうか分からないけど、今はその優しさに溺れていた。