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君の瞳に恋してる
【教師 官能小説】

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君の瞳に恋してる・V-1

ピロロっと携帯の着信音が鳴った。

自分にメールを送る人物なんて一人しかいないが、ディスプレイに表示された名前を確認する。

『海』

予想通り、無邪気な僕の恋人の名前だ。
自然と頬が緩む。

『先生、まだ起きてる?』

メールを返す。

『起きてますよ』

すかさず返信が来る。

『明日のデートが楽しみで寝付けないよぅ』

『早く寝ないと身体に悪いですよ。明日9時に迎えに行くから寝坊しないように!』

『ハ~イ!じゃあオヤスミ、先生』

『おやすみ』

パチンと携帯を閉じる。


ベットに横になり目を閉じると、海の事が浮かんでくる。
明日は高校の創立記念日で休みなので、「どこか行きますか?」と誘ったら手を叩いて喜んだ。

二人でベタに映画に行くことを決め、知り合いに会わないように少し遠いシネコンが入ったショッピングセンターに目的地を定めた。


「はあ…」溜め息がでる。

眠れないのは僕の方。人生初のデートなんだ。
胸が躍ってなかなか睡魔が訪れない。

タオルケットを頭までかぶり、目をぎゅっとつぶって無理やり眠ろうと縮こまった。




AM9:00

海のマンションの前に車を止め、『着きました』とメールを送る。
結局寝不足の目をメガネをずらして揉むと、車の外から「先生!」と呼ぶ声がした。

声の主の方を見ると、海が手を振りながら駆けてきた。

思わずその格好を凝視する。
制服姿しか見たことなかったし、なんだかいつもと違う人物に見える。

バタンと助手席に乗り込んできた海は「おはよ、センセ♪」と言い、微笑んだ。

海は小花柄のシフォンのベアトップのワンピにダンガリー素材のベストを羽織り、編み上げのサンダル。
加持はファッションには疎いが、なんだか雑誌やテレビの女の子のようだ。

髪もいつもはストレートなのに、今日はフワフワして柔らかそう。

顔だっていつもと違う。
瞼が綺麗に彩られ睫毛が上向きに目を覆っていた。うるうると潤んだ唇も魅力的に見える。


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