Crimson in the Darkness -出遭-U-1
珍しく朝飯を陽が昇ってから食った。昼も時計が12時を差す頃には食い始めてた。仕事が無かったから、フツーの人とおンなじ生活が出来た。……いつ以来だ……?
リーはいつもの様に忙(せわ)しなく動き回ってる。……いつものコト、か。いつもは物音一つが煩く感じるのに今日はそうでもない。よく寝たからか?
―――ピンポン
家のチャイムが鳴った。…………来た。
玄関のドアを開けると、そこに居たのは銀髪のリアナ、だけ。
「こんにちは」
相変わらず、笑顔だ。一見、エクソシストにゃ見えないな。
「入れよ、つーか……アンタだけ?」
「ヒューイには少しお使いを頼んでまして、私一人です。構いませんか?」
玄関に入りながら、リアナは申し訳無さそうに笑った。
「その方が良い」
「はい?」
こっちにしてみればその方が都合が良い。あんなキッツイ顔したヤツがいたら、あの馬鹿がビビりそうだからな。でも、コイツのこの眼帯もフツーはビビるよな。仕事柄、ンな格好したヤツは腐るほどいやがるからオレは慣れてんだけど。