教師の情事(4)-1
夜の場末のラブホテルの窓を雨が激しく叩きつける。その窓から零れるネオンの光を
萩原は全裸に腰にバスタオルを巻いたままの姿で見つめていた。隣には孝子が
シーツに包まって全裸で寝ている。孝子は結婚に破れて恋を諦めてはいたものの、
萩原の口車に乗せられて不倫の関係を結んだ。家にいる妻には泊まりの仕事と偽って
二人はあいびきをしていたのだ。
(佐和子・・・やっと見つけたぞ。)
萩原は佐和子を取り戻すためにはどんな手をも使う覚悟でいた。
孝子は萩原にとってはあくまでも佐和子の「代用品」に過ぎない存在でしかなかったのだ。
土曜日のある朝に教室に入ってきた正之は机に座ると隣同士のW高校の緑のブレザーとロングスカートの制服を着た順子がほほ笑みながら
順子があいさつをして話しかけてきた。
「おはよう、野村。」
「おはよう、岡崎。」
「今度の日曜は試合も部活もないでしょう。」
「ああ、そうだけど。」
「なら友達と映画でも観に行かない?」
「え?ああ、ごめん。今度の日曜はちょっとね。」
正之はその日曜は佐和子の部屋で佐和子とセックスをしようと思っていたのだ。
「ちょっとって何?特に用事も無ければ行こうよ。」
(ちょっと何だよ、いきなり。)
いきなり予定を入れてくる順子の対応にいらつく正之だったが、まさか本当の事を言うわけにもいかない。
すると教室に佐和子が入ってきた。
するとおしゃべりをしていた生徒達が次々と自分の机に戻る。
「起立!礼!」
正之と順子を含む生徒は立ち上がると佐和子に礼をする。
英語の授業は何事もなく進められた。正之は英文を読む佐和子の口を見ながら
その口で肉棒を咥えられ、その口に精を吐き出した事を思い出した。
(佐和子の口で何回イったかな・・・。いけね!また勃ってきそうだ。)
佐和子もまたちらちらと正之を見ながら未成年の巨大な正之の肉棒を
咥えた事を思い出した。
(生理も終わったし、また正之に突いてもらおうかな・・・ちょっと
!今授業中なのよ!しっかりしろ佐和子!)
やっぱり二人とも考えてる事は同じなのだ。
英語の授業が終わると順子が珍しく佐和子に声をかけた。
「篠原先生、今度みんなで映画でも観に行きませんか?」
それを見た正之は心の中で叫んだ。
(岡崎、お前何を言い出すかと思えば!)
しかし佐和子はこう答えて断った。
「あ、ごめん。日曜日はちょっと用事が入っちゃってね。教員セミナーに
出なければならないから行けないのよ。また今度は絶対に行くから。」
「そうですか・・・。」
順子は少しがっかりしたような反応をしながら正之を見つめた。
正之はそんな順子の気付かずに佐和子を見つめていた。
(佐和子は日曜には一緒になれないのか・・・。)
佐和子は正之を見つめると声をかけた。
「そうそう、野村君。後で職員室に来て。」
「あ、はい。」
(ん?いつもの相談室じゃないのかな?もしかしてこの前須藤に絡まれた事かな?)
授業がわると正之は順子に声をかける。
「あ・・・さっきの話だけど別にいいよ。行くよ。」
「本当!ありがとう。でも何で急に?」
「まぁ、特に何もないからね。」
「でもさあ、野村っていつも篠原先生を見つめてるよね。もしかして篠原先生が好きとか?」
「な、何言っているだよ!そんなわけないだろう!」
「どうかな・・・。」
正之は順子の突っ込みにヒヤヒヤさせられながらも何とかその場をしのいだ。