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嘆息の時
【その他 官能小説】

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完・嘆息の時-17

「ハア、ハア……愛璃……ここを、ここを俺にくれ」

奥深くにまで叩き込んでいた肉棒をズルッと淫唇から抜き、神山がその切っ先を禁断の箇所へと向け直す。

「う、うん……でも、お願いだから優しくしてね」

「あ、ああ、わかった。優しく、優しくするよ」

愛璃の承諾を得、愛液にベトついた肉棒をギュッと握り締めてから先端を小さな窄まりへとあてがっていく。
美しい貌に緊張が走るなか、神山が荒い息を吐き散らしながらグイッと腰を入れた。

「んん……んくう……」

窮屈なアヌスにきつく減り込んでくる肉棒。
息をも止まるような、強烈な圧迫感が愛璃を襲った。

「大丈夫……大丈夫……君のお尻なら絶対にイケる……もっと力を抜いて」

愛璃は単発的に小さく息を吐きながら、あまりの苦痛に貌を歪めた。
お尻を突き出したまま、何とか力を抜こうとするがままならない。
逆流してくる大きな異物に、どうしても力が入ってしまうのだ。
何とも言えない感覚が何度も脳天に向かって突き抜けた。

神山が、切迫した表情でなおも肉棒を押し込んでいく。
直腸の凄まじい締め付けに腰を激しく痺れさせながらも、思いを果たそうと懸命になっていた。

「あ、愛璃、もうちょっと、もうちょっとで全部入るよ」

神山に言われ、痛みと強烈な圧迫感を必死になって耐えつづける愛璃。
ミチミチと肛門の皺を引き伸ばしながら、確実に奥へと進んでいく野太い肉の棒。

「あ……あ……んあ……」

「は、入った……愛璃……君のお尻のなかに、俺のモノが全部入ったよ」

寝取った美しい女の肛門をついに犯しきり、神山は泣きそうな顔で狂喜した。

「ゆっくりと、ゆっくりと動くからね」

根元まで埋め込んで肉棒を、神山がスウッと引き戻し、そして再びゆっくりと押し込んでいく。

「あっ……んん……き、きつい……」

愛璃の反応を伺いながら、出来るだけ苦痛を与えぬよう、神山は慎重なストロークをゆるゆると続けた。

十年間ずっと思い焦がれていた女性―――。
その女性とキスを交わし、裸体に触れ、そして獣のような濃厚なセックスをした。
そればかりか、いま目の前にあるのは恋慕相手の豊満で艶やかな尻。
その尻の狭間に突き刺さっている己の猛々しいイチモツ。
そう思うと、膨らみきっていた神山の情欲はもう爆発寸前まできていた。

「痛くないかい?」

「あ……んん……へ、平気……あっ……」

「もしかして……こっちでも感じてる?」

「ん……んくっ……ど、どうかな? い、痛みは……んふ……もうないけど」

「じゃあ、少しだけ早く動いてみるよ」

大きく張り出したヒップを両手でガシッと掴み、神山が少しずつスピードを上げていく。


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