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邪愁
【痴漢/痴女 官能小説】

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邪愁(その3)-5

私は夫のペニスに、銃身の先で微妙な刺激を与えながらも、濃い精液の匂いのする薄紅色の包皮
をほぐすようにさする。しだいに堅く屹立していくペニス…そして睾丸が上下に袋の中でひくつ
いている。

夫は恐怖心に悶えながらも拳銃の研ぎ澄まされた愛撫に酔っていくのだ。銃口で撫でられるペニ
スの媚肉は、しだいに透明の汁で潤みながら、ぶるぶるとどこまでも堅くなっていく。



夫の白いうなじが汗でべっとり濡れ、その紅潮した頬が、あのころの瑞々しい艶めきを少しずつ
露呈させていく。
 
私は微笑みを浮かべながら夫の亀頭の入り口を銃口で執拗に突く。溢れるように漏らした透明の
汁が、包皮を湿らせ、糸を引くように腿に滴る。


…うっ…

微かな嗚咽を洩らした夫のペニスの肉淵のぬかるみを、私は手にした拳銃の銃身で強く抉ろうと
する。鈍い金属の光をシリンダーの表面が放っていた。


夫のからだ全体が、恐怖を性の快感に変えてる。包皮がはじけるくらいペニスが烈しく勃起し、
膜に覆われた睾丸の暗がりがひくひくと小刻みに痙攣を始め、夫の性器全体が喘ぐように息づく。


金属の先端を朱色の亀頭の肉に強く押しつける。そのおぞましい氷のような冷たさが、夫の射精
欲を刺激し、恐怖と快感を伝えるのだ…。


私は拳銃の引き金に指をかける…。


私の仄暗い空洞が、どくどくと脈打つように疼きと同時に、夫の瞳孔が開きかけ、虚ろな瞳が
銃の引き金に注がれる。執拗にペニスを弄り続けた銃口の金属の鋭い先端の動きが一瞬止まる。

銃口の仄暗い空洞の中を、溢れだした透明の液がうねり、生あたたかいその汁がねばねばと銃
の先端を包み込む。


私はゆっくりと引き金にあてた指を引き始めた…。


そのとき、眉根を苦しげに寄せた夫は、歯をキリキリと噛み鳴らし、熱をもったペニスが烈しく
撥ねるように小刻みに痙攣を始める。

疼きが夫の肉体のひとつひとつの細胞の中で収縮を繰り返す。


一瞬、夫のペニスの小刻みな震えとともに、垂れ袋が縮みあがる…。
夫の奥歯が鳴る。背筋が硬直したように烈しくのけ反ると、ペニスの先端から白濁液が飛び散り、
どくどくと射精が始まった…。


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