Crimson in the Darkness -出遭-T-3
「…………、リー」
「何?」
「明日……客が来る。来ンのは昼からだけどな」
「シエル?」
「違う。他のヤツ」
「ふうん。解かった」
首を捻りながら、リーは寝室に戻っていった。
何をしたかったんだ? オレ。
今、話したら警戒されるだけだし、下手すりゃ逃げるのに。
「バッカみてえ……」
判断すんのは本国のアイツらだ。何でオレが気にしなきゃなんねえんだよ。