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好きなアイツは会長さん!〜金峰学園生徒会議事録1〜
【コメディ 恋愛小説】

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熱血少女は副会長!〜金峰学園生徒会議事録其の3〜-1

6月の議事〜オンエアする生徒会〜

 「さぁ! 皆、準備はいい?」
『…………はぁ』
全員が生徒会室に揃ったコンマ数秒後、小春は、長机にでんっ、と乗っかった機材を指差して何か言っていた。
「おい、これ、何のための―――――」
「今日は、生徒会でラジオ放送をするわよっ!」
「あ、あの……ラジオ放送って、あの、音楽かけたり喋ったりする……」
「そう!そのラジオ!」
小春が胸を張って言い切っていた。……どっから出てくるんだろうか。この自信。
「今回は、生徒会の活動をPRしようと思うの!最近は、『α-ス○ーション』とか、『J-○C TOP40』とか人気でしょう? 私たちもあれに便乗して、一躍人気者にっ!」
「すっごく安直な発想ね」
千秋さんが嘆息しながら、自分の席の前に置かれたマイクに向かって練習をし始めた。
夏樹は既にマイクに向かって精神統一をし始めているし、冬香ちゃんは覚悟を決めたらしいが、少し怯えながらマイクをつんつんつついている。
部屋の片隅でパソコンが起動しているところからすると、録音放送らしい。
………仕方ない。やると決まったからには、俺もちゃんと取り組むとするか。

                 *

ON AIR

小春「片瀬小春の! 『オールナイト超時空』!!」
颯 「放送範囲どこまでっ!?」

♪ オープニングBGM ♪

小春「さあ、始まりました! 片瀬小春の『オールナイト超時空』!」
冬香「夜じゃないですけどね」
小春「この番組は、私立金峰学園の提供でお送りします」
千秋「学園長、どうかしたのかしら。無駄な投資もはなはだしいわね」
小春「まあ、この番組、ギャラは0円だし、機材や放送枠にもお金かかってないし。スポンサーにしてもらうことは何も無いんだけどね☆」
颯 「じゃあ、何で提供を読んだんだよ……」
小春「ラジオ番組っぽくなるでしょう!」
夏樹「まあ、そんな感じはしないことも無いかもしれないかもしれないかもしれない」
颯 「どっち!?」
小春「じゃあ早速、リスナーさんからいただいたメールを紹介するねー!」
颯 「やっとラジオっぽい展開になってきたな……」
小春「はい、記念すべき第1通目。『生徒会の皆さん、こんにゃっぱー』。はい、こんにゃっぱー!」
颯 「そんな挨拶、いつ決めたんだよっ!?」

女性陣『こんにゃっぱー!』

颯 「俺以外の共通認識!?」
小春「『オールナイト超時空、いつも楽しく聞いております』」
颯 「嘘だっ!第1回放送のはずだぞ、これ!」
夏樹「『ひぐ○し』ネタは微妙に古いぞ、颯」
小春「ふふっ、このラジオでは時系列なんて瑣末な問題よ」
颯 「さすが『超時空』!」
小春「あと、言い忘れてたけど、これ、生でも放送されてるわよ。聞き逃した人のために、明日の昼にもう一度流すけど」
颯 「どうりでメールが来るはずだ!」


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