熱血少女は副会長!〜金峰学園生徒会議事録其の３〜-3
小春「さて、双羽姉妹がいい感じに壊れたところで次のコーナー。『学園五・七・五』！」
颯 「いきなり普通のコーナーになったな……」
小春「ネタ切れだからね」
颯 「言っちゃうんだ！」
小春「このコーナーは、学園にまつわる面白おかしい五・七・五を発表してもらおうというコーナーよ」
千秋「びっくりするぐらいマトモね」
小春「それでは最初の五・七・五。こほん。『金くれや 勢い余って 人攫い』」
颯 「犯人コイツかぁ―――――！」
冬香「え？どうしたんですか？先輩」
颯 「いや、だから、さっきの『弟がさらわれた』っていう………」
小春「ああ、それについては、誰もそんなに深く考えてないわよ？」
颯 「確かに………。この事件、番組時間内に終わりそうな気がしてきた……」
小春「それでは次の五・七・五。『もっとさぁ 仕事をしろや 生徒会』」
颯 「一般生徒の普通な提案だ――――――！」
小春「な、何よ！やるべきことはちゃんとやってるわよ！」
千秋「やらなくて良いこともいろいろやってるけどね」
小春「………何か不愉快だわ。このコーナー、終了」
冬香「そういう態度が駄目なんだと思いますっ！」
小春「最後に、エンディングテーマを背景に、フリートークしよっか！」
夏樹「今までも十分自由だったけどな……」
♪ ＥＤ曲 「弟はもう帰ってこない」 ♪
颯 「リスナーの気持ちを考えろ――――――！」
夏樹「お、小春、メールが来てるみたいだぜ」
小春「何て？」
夏樹「『弟がさらわれていた件、無事に解決しました！ありがとうございます！』」
颯 「俺達何もしてねーけど……とにかく、良かっ―――――」
夏樹「最終的には、自分がさらわれてるのに気付いた弟さんが、自力で犯人をボッコボコにしたらしいぜ。犯人は今、重体だそうだ」
颯 「金が欲しかっただけの犯人―――――！」
冬香「弟さんは基本、犯人さんに遊んでもらってただけのようですね。でも、このラジオを聴いていたら自分がさらわれていることに気付いて……犯人さんは気絶する寸前、『この子の姉に…貸していた１万円を返して欲しかった…だけなのに』と言って気絶したようです」
颯 「犯人いたたまれねー！っていうか、諸悪の根源は姉か！リスナーか！」
小春「このメールの最後は、『悪は滅びるのよ！あっはっは』で締めくくられているわ」
颯 「このラジオのリスナーはろくでもないな！」
小春「あ、そろそろここで、お別れの時間が来たようね」
夏樹「やっと終わり……… 。短い時間だったのに、驚くほどディープな内容だった……」
小春「締めは、千秋さんの占いでお別れです。それでは皆さん、また来週」
♪ 神秘的なＢＧＭ ♪
千秋「それでは、今日の占いを。当校の蟹座のアナタ。今週中に『世にも○妙な物語』っぽい事態に巻き込まれるでしょう。タ○リを見かけたら全速力で逃げることをお勧めします。ラッキーカラーは『死に近い色』。どす黒い闇の色か、真紅の血の色か、その辺は各々のイメージに任せます。
最後に一言アドバイス。
死なないで
以上、今日の占いでした」
颯 「怖すぎますよ！蟹座の人、今日が終わるまでビクビクですよ！」
千秋「また来週、この時間にお会いしましょう。………蟹座以外」
颯爽「蟹座ぁ―――――――――！」
♪ エンディングＢＧＭ ♪
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