熱血少女は副会長!〜金峰学園生徒会議事録其の3〜-2
小春「続き読むね。『ところで、今、私の弟が誘拐されちゃってて……。両親が金策に走り回っているんだけど、なかなか集まらないの。どうすればいいですか?』」
颯 「ディープなお悩みキタ―――――! っていうか、ここに相談する前に警察に相談するべきだろっ!」
小春「そうねえ………。それじゃあ、ラジオネーム『被害者一家』さんには、金峰学園から『まとまったお金』をプレゼント!楽しみにしててね!」
颯 「勝手にスポンサーから引き出しちゃうんだ!? 」
小春「全ては学園長次第ね」
颯 「何でお前そんなに偉そうなんだよ!」
千秋「それがハルちゃんクオリティ」
颯 「何であなたは要所要所でしか喋らないんですか!」
千秋「……………」
颯 「ラジオで無言になるの、やめてくれませんか」
小春「それでは、次のお便り」
颯 「リスナーのハートをもっと丁重に扱おうよ!」
小春「『ふふふ……。お前の妹は預かった。返してほしくば、身代金を指定の口座に―――――ん?これ、間違いメールね。ちょっとスタッフー、しっかりしてよぉー。…それでは、次のお便り」
夏樹「いやいやいや!これは放置していいメールじゃないだろう!っていうか、さっき誰かさんの妹を誘拐したのってコイツじゃねーか!?」
小春「あ、もう、お便りが無くなっちゃったわ」
颯 「応募者少なくね!?」
小春「それじゃ、次のコーナー」
颯 「早く終わってくれ……」
小春「高峰颯の『殴るなら俺を殴れ』!」
颯 「何そのコーナー!」
小春「このコーナーは、発作的に誰かを殴ってしまいたくなったとき、とりあえず、はやたを狙って気を落ち着かせようというコーナーよ」
颯 「ひでぇえええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
小春「安心してね、はやた。今回、このコーナー、応募者いないから」
颯 「それはそれで嫌だっ!」
小春「それじゃ、次のコーナー。双羽姉妹の『姉妹で百合☆ユリ』!」
夏樹「なんだよそのコーナー!聞いてねーぞ!」
小春「このコーナーは、双羽姉妹に、リスナーさんから送られてきた百合っぽい恥ずかしい脚本を演じてもらっちゃおうというコーナーよ」
冬香「こんなのやりたくないですよぅ!」
小春「やらなかったら罷免よ?」
颯 「鬼ぃ――――――――!」
夏樹「………やるしかねーようだな」
冬香「冬香も……覚悟を決めました」
颯 「何きっかけで!?」
千秋「ふ……。それでこそ双羽姉妹よ」
颯 「だから、何であなたは変な所で思い出したようにしか喋らないんですかっ!」
小春「今回二人に演じてもらうのは、これよっ!それじゃあ……スタート!」
♪ 耽美なBGM ♪
夏樹「冬香……あたし…もう…」
冬香「お姉ちゃ……んっ!あっ!はぁ、はぁ………」
夏樹「冬香……可愛いよ、冬香……」
冬香「おねぇ…ちゃ…んんっ!」
夏樹「……意外と、上手いんだな……こんなに気持ち良いの、初めてだ」
冬香「おねぇちゃん…こそ……あっ!はぁはぁ……」
夏樹「気持ちいい……な……んっ!あっ、ああっ!はぁっ、はぁ……」
冬香「おねぇ……ちゃ……んんっ!」
颯 「待て待て待て!これは校内放送でやっていいレベルじゃないだろっ!」
小春「うん、そうね……これは、ちょっと、やりすぎたわ」
夏樹「えぇええええええええええええええええ!?こ、これだけやらせておいて!」
冬香「何か、本格的に、私たちいたたまれないじゃないですかっ!」
千秋「双羽姉妹の今の絡みは、放送コードに引っかかるわね……。そういうディープな絡みは、プライベートだけで留めておいてもらえないかしら」
夏樹「ふざけんな!プライベートはこんなんじゃねぇよっ!」
冬香「そうですっ!リスナーの皆さん、信じないでくださいっ!」
千秋「………そうね。ごめんなさい。リスナーさんの手前、『そういう事』にしておくべきだったわね。本当にごめんなさい」
姉妹『もうやめてぇええええええええええええええええええええええええええええええ!』