調教物語(その4)-3
「あ、ありがとうございます、実は私の優子も本名なのです、
私もちゃんと教師の身分証明書を持っているんですよ、
お見せしますね」
優子はそう言ってバックから取り出して研二郎に見せた。
それは写真付きで、間違いのない優子の証明だった。
「ありがとう、見せてくれて、ほお・・優子は英語の先生なんだな」
「はいっ、あと数学も、生徒に教えるのは大変ですが、楽しいです」
そう言うときの優子は嬉しそうで、まさに高校教師の顔をしていた。
研二郎は思った。
(その教師を私はこれから破廉恥なことを、この女にするのだ)
そう思うと下半身の物が元気になってくる。
「でも、そんな優子を後で・・ゆっくり、良いな」
彼は美しい優子の眼を見つめながら、薄笑いをする。
「あっ・・はい・・研二郎様」
優子は、研二郎を見つめながら、更に恥じらいの顔を見せた。
「でも、なんでこんな教師というお前が、こんなことを?
もっといい男達がいただろうに、
それに見つかったら教師という立場では困るんじゃないかな」
「あ、いえ・・その心配には及びません、実は私・・」
「うん、聞かせて貰おうか」
研二郎は、美しい女がどうして自分のような男に逢いに来るのか
その本当の気持ちを知りたかった。
前に付き合った男に無理矢理犯されたとは聞いている、
しかし、もっとそれ以外に理由があると思っていた。
「あの、私の両親も教師だったのです、
その関係で親は厳格で・・
私は厳しく育てられました、常に勉強を強制的にさせられて、
その他のことも・・・小さい頃は自由な時間がありませんでした。
両親の勧めるままに教師にはなりました、でも・・」
「うん、それでは息が切れるね、それで?」
「はい、私は生徒を教えるのは好きです、
でも大人になってまで、親の言うなりにはなりたくありません、
親がいつも勧めるお見合いも断りました、
それで家を飛び出したのです、
自分の生き方だけは自分で決めたいのです、
ですから・・・」
優子の話には力が入っていた、それに彼女の強い意志が感じられる。
「なるほど、それで、もし誰かにみつかったら、という話は?」
「あ、はい・・・もしそうなって教師という立場を追われたら、
そのときは辞めます、
それまでして自分の意志に逆らいたくないんですもの」
そう言って優子は笑い、コーヒー・カップを手に取った。
「そうか、なるほど優子の気持ちはよくわかった、
でも、その顔と身体だし優子は色々な男とセックスをしただろう、
俺には分かる、言ってみろ」
研二郎は優子を見つめながら笑った。