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『溺れる魚』
【その他 官能小説】

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『溺れる魚』-3

第三章〜底無しの海〜

俺、どうしちまったんだろう…敬は身震いしながら思った。恵を恋愛対象として見ている訳じゃない。あのカラオケの時だって無理矢理だった。田舎にいる恋人、馨(かおる)のことも頭をよぎる。
だけど、夜毎、足が恵のマンションに向かってしまう。嫌なはずなのに、何かに魅入られたようにここへ来てしまう。
俺、変態なんかじゃないはずなのに…そう思う敬だが、今日は恵の命令通りにある事をしてきてしまっているのだ。
『最近、お前おかしくないか?』
この間も京が心配をして声をかけてきたばかりだ。
『何でもないよ』
敬は笑ってやりすごしたのだが――
誰かに相談出来る話でもないし…自嘲気味に敬は笑う。
ピンポーン
『いらっしゃい』
恵が当たり前のように出迎える。赤茶の髪、黒い瞳、肉感的な唇……たいして美人って訳でも…敬は恵をまじまじと見つめてしまう。
『恵……』
思わず敬の口から零れた言葉に敬自身が慌てる。
『何?』
訝しげに恵が尋ねる。
『いや、何でもない…』
『変なの』
恵が少しだけ友達の顔に戻る。
いったい俺は何を言おうとしていたんだろう…いくら考えても敬は答えを見付けられなかった。
『確かめさせて貰うよ?』
敬は恵にズボンを脱がされるままになっている。
『へえ、ホントに言う通りにしてきたんだ、そんなに興奮したの?』
小馬鹿にしたような恵の声に、反り返ったモノがピクンと跳ねる。
『そこに四つん這いになって』
冷たい床に敬は這いつくばる。
『もっと頭を下げて!お尻は高く!足を開いて!』
敬は恵の容赦のない言葉通りにポーズをとる。
恥ずかしい場所に恵の視線を感じる。それだけで敬のチ〇コは先走りの液を垂らしていた。
『今日は私アレだから挿れさせないからね』
ア〇ルに恵の指が触れる。
『そ、そこは嫌だ…』
恐怖の中につい期待も混じってしまう。情けないな、俺…ぼんやりと敬は思った。
『大丈夫、だから』
ひんやりとローションが塗られ、皺の一筋一筋をほぐすように優しく撫でられる。
『ひゃあ…ああ…』
『イイ声ね』
これは褒めてるんじゃない、馬鹿にしきった声だ。それさえも敬は快感になってしまっていた。
ツプッ…いきなり指が突き挿れられる。敬の体がビクビクと震える。
『この辺?』
深く指を出し入れしながら恵が尋ねる。前立腺を擦られさらに後ろからチ〇コを扱かれる。
『ああっ!ひゃあ!あっはっ壊れるっ!』
ピュッ…ドクンドクン…
『あーあ汚しちゃって』
ザー〇ンで汚れた手を舐めながら微笑む恵を美しいと敬は見惚れていた。


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