『溺れる魚』-2
第二章〜月夜の魔力〜
ピンポーン
真夜中にチャイムが鳴る。恵は敬の顔を思い浮べてそんな訳無いよね…と、首を振った。
ピンポーン
急かすように再びチャイムが鳴る。やれやれ…と、覗いた魚眼レンズの向こうに敬の姿を見付けた瞬間、ショーツに男物のパジャマの上だけを身に付けた状態のままでドアを開けた。
『おまっ…』
恵の姿に敬がしばし言葉を失う。呆然としている敬の腕を引っ張り部屋に入れる。
あの日から二週間、二人っきりで話したそうな敬を焦らしてきたのだ。
『お前はっど、どういうつもりなんだ!?』
まだ動揺している敬がやっとのことで尋ねる。
『「どういうつもり」って、敬こそこんな時間にどういうつもりで一人暮らしの女の部屋に来たのよ?』
フローリングの床に敬を押し倒す。
“愛してる”なんて言えないけどね…
『やめろって』
慌てて敬が抵抗する素振りを見せる。
本気でイヤなら私くらい撥ね除けて逃げられる筈…
『もしかして敬ってマゾなの?』
ふと思いついて質問をぶつける。
『そんなまさか…』
明らかに敬の動揺が増している。
『むりやりやられんのがいいんだ?変態さん』
敬の手首をタオルで頭の上に縛りシャツを剥ぎ荒々しく乳首を引っ掻く。心なしかズボンの股の部分が膨らんでいる。
『あぅ、はあ!や、め、ろ』
感じてるのは間違いない。構わず乳首を捻りながら、耳たぶを咬み舐め上げる。
『やっはあんあ…やぁ…』
『認めなよ、自分は変態だって』
言いながら恵はこれまでに感じたことのないような高まりを覚えた。
私にもその気があったってことかな…苦笑しながらズボンとパンツを一気に引き下ろす。プルンと勢い良くぺ〇スが跳ね上がる。手を添え上下に扱くとムクムクと大きさと堅さが増してくるのを根元をバンダナで縛り勝手にイカせないようにする。
『やっイカせてくれ』
切なげに敬が懇願する。
『イキたいなら、私も気持ち良くしてくれなくっちゃ、ね?』
敬の顔に乗っかるように恵は腰を落とした。
『んんっうぐぅ』ピチャ…ピチャ…呻きながらマ〇コを舐める敬。
舐めたことないのかしら?単調で全然良くないわ…
仕方ないので自ら擦り付けるように恵は腰を動かす。クリ皮が捲れ剥き出しになった芽に舌が当たると
『あん…』
思わず甘い声が恵の口から漏れる。
ビンビンに反りたったモノの先端をグリグリ押し潰すとピクンと敬の体が魚のように跳ねた。
『恵ぃ…挿れたい…』
敬は涙目になっている。
『敬が自分のこと変態だって認めたら挿れさせてあげてもいいよ』
『……』
沈黙が部屋を支配する。
『お、俺はむりやり、されて感じる変態、ですっお願い、イカせて下さいっ』
耐え切れなかったのは敬だった。
『よく言えたね』
バンダナを解き、ゆっくりと騎乗位で嵌めこむ。恵の内襞がやわやわと敬の分身を包み込み撫でていく。
『ああ…はあはあ…』
二人の息遣いが重なる。ズブ…グチャ…恵が腰を振ると応えるように敬も下から突き上げる。
二人の痴態を月だけが見ていた。