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無垢
【その他 官能小説】

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破戒-2

「うわあ。すごーい。本当に綺麗!」

店の中は少し暗いものの、色とりどりの仮面が並んでいた。そして、そのどれもが通りで見た仮面と明らかに違う芸術的なものだった。

「さあ、絵里。好きな仮面を選んでごらん。」

「本当ですか?嬉しい!隆一さんとお揃いでも良いですか?」

「絵里。残念だけど、お揃いの仮面は無いんだ。
だから、絵里の好きなものを選んでごらん。」

絵里は、一瞬ガッカリしたものの、気を取り直して仮面を選び始めた。
そして幾つかの仮面の中から、薄いピンク色の美しい仮面を選び出した。
隆一は、その仮面とその仮面に合う香水を買い求めた。

絵里は、ホテルの部屋から夜景を眺めていた。隆一がシャワーを浴びている。今日から1週間、このホテルで隆一と過ごすのだ。絵里は、静かな興奮に包まれていた。
鏡に向かい夜の化粧を確認した。そして、新しい下着とハイヒールを取り出した。
それは、隆一からの贈り物だった。絵里は、それを受け取ったときのことを思い出していた。

「絵里。これからは、黒のハイヒールを履いてベッドへ上ること。
下着は、ブラは必要ない。真っ白なショーツだけでいい。
そして、そのショーツは装飾品の無いシルクのシンプルなもので
両サイドを紐で止めるものがいい。
それが、君を一番引き立たせる。
さあ、これを見につけてごらん。」

絵里は恥ずかしかったが、絵里の美しさを引き立てようとする隆一の思いが嬉しかった。絵里は、それを見につけると、隆一の前に恥ずかしそうに立っていた。

「絵里。両手を後ろに・・・・
脚を肩幅に開いてごらん・・・・」

絵里が隆一の言葉に従う。ハイヒールを履いた長い脚を肩幅に開くと、絵里の見事な美脚が浮かびあがる。そして、両手を後ろに回すことで背筋が伸び、絵里のこれ以上の造形はないと思えるほどの美しい乳房が更に上を向いた。そして、身に付けた唯一の下着、絵里の引き締まったお尻を包む白いシルクのショーツが、絵里の清楚な雰囲気を守っていた。絵里の立ち姿は息が止まるほど美しかった。隆一が言葉を続ける。

「後ろを向いて、後姿を見せてごらん・・・・
ため息が出そうだよ・・・・
君の立ち姿は、本当に美しい。
ヒールは、君の長い脚をより美しく見せる。
下着も、余計なものはいらない。
特に美しい肩から背中のラインと、これ以上の造形はあり得ないとさえ思える
豊かなその乳房を隠してはいけない。
これから僕と過ごす時は、必ずシルクのショーツとハイヒールだけでベッドに上るんだ。いいね?」

絵里は、隆一の言葉が本当に嬉しかった。絵里は、ヴェニスでの最初の夜を、隆一から贈られた下着とハイヒールを身に着けて迎えることを決めていた。鏡に映る自分を確認する。絵里は、思わず両手で胸を隠していた。隆一が望む姿とは言え、それは、あまりにも恥ずかしい姿であった。隆一がシャワーを終え部屋に入ってきた。絵里は、
居ても立ってもいられず、隆一の胸に縋り付いていった。


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