妹(あい)-3
「お、おい!何するんだ!」
「じっとしてなさい♪」
そのまま、もう片方の手にもスカーフを巻き付け、後ろに両手で結んでしまった。
今日はいきなり縛るのか。昨日は・・・すぐにはやらなかったのに。
「離せ、何をするんだ藍!」
「昨日もしたでしょ?忘れちゃったの?」
それを言われ、頭の中に昨日の光景を俯瞰で見ている映像が浮かんだ。
被害者である俺も、加害者の藍もこの視点から見ることはできないはずなのに・・・
「でもココは私とエッチしたいって言ってるよ?」
「んぅ////よせ、やめろ!」
ズボンの上から俺自身を触られ、その刺激に思わず変な声が洩れてしまう。
いきなり握ったりせず、焦らす様に指先で触れるだけだ。だが、ここを刺激されて耐えられる筈がない。
「うふふ・・・お兄ちゃんのこれ、ムクムクしてるよ。こんな狭い場所に閉じ込められて、出たいよ〜って言ってる」
見るな、俺を見るなこの淫乱女め。
幼い顔立ちのくせして、こいつは既に兄貴を責める方法を知ってるんだ。
「どうしてそんな怖い顔するの?私とするの、やだ?」
「やだって言ってんだろ!大体な、家族でやるかよ普通?!おかしいっつうの!」
「仲良しなのは素敵だってお母さんもパパも言ってたよ。お兄ちゃんもすぐ分かるから」
ダメだ、どうしてこの子は言うことを理解してくれないんだろうね?
仲良しなのがいいってのは分かるよ、うん。でもどうしてそれがエッチに繋がるの?
「は〜い開けるよ〜」
「な、何をする気だ?!やめろ、うわあああ!!」
必死に体を捩ってチャックを下ろす手を振りほどこうとしたが、
女とはいえ藍の太い腕を腰だけではねのけるのは不可能だった。
俺の思いも虚しく、狭いズボンの中で窮屈にひしゃげていた俺自身は、
開放されたチャックから生き物のごとく飛び出してしまった。
「わぁ〜♪びよ〜〜んて出た!びよ〜〜んて♪」
「はぁ・・・はぁ、はぁ・・・はぁ・・・////」
いくらドアを閉じてるとはいえ、薄い隔たりの向こうは外の世界だ。
果たして誰がこの声を聞いてるかわかったものじゃない。
「すっごーい。ガチガチのヌルヌルだねお兄ちゃん」
「さ、触るな////んっ////」
「わ、すご、ねえ見て見てこれ!ほらまだ伸びるよぉ!」
鈴口から垂れ流しの透明の液体に触れ、指先に付着して伸びる糸を愉しそうに見ている。
本当・・・角度によっちゃ小学生に見えなくもない幼い顔して、このド変態のド淫乱めぇ。
「ねえねえ、私にどうしてほしい?これ」
「どういう意味だよ?」
すると、藍はまた上目遣いでにやりと笑った。
下手したら唇が触れてしまいそうな程顔を近付けている。
「せっかく出してあげたんだよ。次は何したいの?」
「しまえよ、早く」
「本当にそうして欲しいの、お兄ちゃん。私にはそうは見えないけど」
「いいんだよ、早くしまえよ!ほら、早く!」
何を言っても俺の言葉を躱してしまう。
それどころか、俺がだんだんむきになるのを見て楽しんでる様に感じるぞ。