投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

絶交チョコミント
【青春 恋愛小説】

絶交チョコミントの最初へ 絶交チョコミント 14 絶交チョコミント 16 絶交チョコミントの最後へ

告白パニックデイ-3

▼▼


吾妻 創史は、廊下をぶらぶらしていた。

(教室だとロクに考え事もできやしねぇ……)


〜〜〜〜〜〜〜

先程、暇そうにしていた狭に思い切って聞いてみた。

「……なぁ狭。お前満月ちゃんと付き合ってんだよな?」
「ん?そうだけども。いきなりどしたよ?」
「告白するときさ、なんで付き合おうと思ったんだ?」
「はぁ?」

露骨に妙な顔をされた。
ま、いきなりこんな事聞かれりゃ当たり前か。

だが、それを聞く俺の顔が意外と真剣なものである事に気づいたのか、

「別に複雑な理由はねーよ。もっとあいつと一緒にいたいと思った。だからだよ」
「……そうか」

実に単純明快。
しかし納得のいく答え。

「ま、それはそうと……こんな事聞くなんてお前、好きな子でもいんのか?」
「なっ、ち……ちげーよ」

狭はニヤッとして、言う。

「……ズバリ水澄だろ?」
「っ!!なんでそうなる…!!」
「だってお前最近しきりに水澄の方見てねーか?自分では自覚ない?」
「〜〜〜〜〜!!!!」

嘘だろオイ。
周りに分かるくらい水澄の事見てたのか俺!?


「――あぁもう。だから違うっつってんだろ!ったく……」

照れ隠しの為に、逃げるように教室を後にする。
その俺の後ろから、狭が声を掛ける。


「ま、しっかり悩めよ少年」


同い年だろうが。


絶交チョコミントの最初へ 絶交チョコミント 14 絶交チョコミント 16 絶交チョコミントの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前