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生徒会へようこそ
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生徒会へようこそ【MISSION'1'自己紹介を円滑に遂行せよ!】-3

「新1年生の分なのぉ。二人とも後で連絡先教えてね♪」

「は、はあ…」

「あ、そーだ!寿絵瑠ちゃん、好きな子いたら言ってね?すぅぐアドレス教えたげる♪」

こんなところでプライバシー流出!?

「おぉ、さすが小鞠先輩。人望が厚いのですね!頼りになります」

いや、ただ単に軽いだけなんじゃ…。
公彦先輩と小鞠先輩って、タイプが正反対なのに仲良いんだ。
あれ?何か忘れてるような…。

「そんな両先輩方にお聞きしたいことがあるのですが」

そう言って宝さんがビシッとある一点を差した。

「あのサルは一体何者なのですか?」

そうだ!この人の存在忘れてた。
てか宝さん、サルて!?

「……やぁっと俺に注目する気になったか…このションベンくせぇガキどもがぁぁぁぁ!!」

うわっ、キレた!?
その人が机の上に乗っかって僕たちに牙を向ける(様に見えた)。

「きゃあ〜オッくん〜、存在忘れてごめぇん」

小鞠先輩、それ言っちゃいけないんじゃ…?可愛く手を合わせても無駄なんじゃ…?

「お?言ったな?言ったな!?てンめぇら、マジでぶっ殺ぉす!」

ほらね、やっぱり。

「うるさいぞ、オツ。オレ様を怒らせる気か?」

公彦先輩?あなたドS?ドSですか?

「上ー等ーじゃねぇか!つぅかお前、先輩にその口の聞き方はねぇだろがあぁ!!」

てことはこの人3年生!?
もみ合いになる三人をあたふたして止めようとしている僕に対して、宝さんは白けた目を向けている。
公彦先輩と小鞠先輩にはあんなに敬意を表していたのに、この冷静具合は何だ?

「ね、ねぇ宝さん、止めなくていいの?イテッ」

僕の頭にシャーペンが飛んできた。

「優。寿絵瑠はな、ああいうふざけたナリをした奴が大嫌いなんだ」

宝さんは飛んできた消しゴムを顔色一つ変えずにスッと避ける。

「ふざけたナリって…イッテ」

「あのサルのことだよ」

未だ名前の分からない『オツ』と呼ばれる人。
確かに僕も一番最初に目に入ったのがこの人だ。
短いツンツンした金髪に所々、赤いメッシュが入っている。
肌が浅黒くて、制服の上からでも分かる筋肉質の体格。
眉毛のところにピアスが刺さっていて、人を狩りそうなツリ目。
怖い。
けど…この人ちっちゃい。
ぶっちゃけサルっぽい。


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