不毛な関係-1
[ えぇっ!なんでぇ? ]
純也の頼みに私は困惑する。
[ いいじゃん。
俺、そんなの好きなんだ。 ]
ニヤニヤしたその顔がちょっとムカつく…
[ イヤ…よ。恥ずかしい… ]
[ いいじゃん、させてくれよ。
誰かに見せるわけでもないだろ。 ]
私、三上麻奈美。
彼は純也。
私たちは同じ製薬工場で知り合って、一緒に帰ったり、休みの日はこうして一緒にいるから…
たぶん付き合ってるんだと思う。
[ なんでそんな事したがるのよ?
わけわかんないよ。 ]
何を言い出すかと思えば、私の下を剃らせてくれという。
[ 理由なんて…
ただツルっツルなのが好きなんだ。
それに一度剃ってみたかったしさ… ]
結局。
私は根負けして剃らせてしまった。
ホテルの浴室で大股開いて毛を剃られるのはなんとも恥ずかしい。
備え付けの石鹸でアソコにしゃぼんを塗られて、おへその下でゾリっと音をたてられる。
それから、やわらかな丘陵を指で押さえられながらビューラーでぞりぞりと毛を剃られてしまうと、ぞくりとして思わず手で顔を隠してしまいたくなる。
[ 自分で…剃るわよ。 ]
[ ダメだよ、剃りたいんだ。 ]
こんなとこの毛なんて自分でも剃った事はない。
だからって男に剃られるのもなお恥ずかしい。
[ もっと脚開けよ。 ]
[ 開いてるじゃないっ!
これでも恥ずかしいんだからぁ… ]
[ 仰向けになってくれなきゃ下の方がぜんぜん剃れないよ。 ]
[ もういいじゃない、それで十分でしょ。 ]
それでベッドに戻ってお尻の方まできれいさっぱり剃られてしまった。