不毛な関係-4
… … … …
[ ねえ、何とか言ってよ。
井上も井上だけど、男たちってホントに下品でガキっぽいっていうか… ]
週末のベッドの中で相変わらず私のアソコを広げて眺めてる純也にこぼした。
[ いいじゃん…
一本ぐらいやっても… ]
[ そういう問題じゃないわよっ!
第一、私のじゃないって純也が一番知ってるじゃない。 ]
[ 写メ撮って、麻奈美のま〇こはツルツルだよって見せるのか? ]
[ バッカじゃない!
そんな事できるわけないじゃん。 ]
純也ってそんなところがある。
恥ずかしい思いをさせられたんだから、少しぐらい私をかばってくれて当然でしょ?
この事を思い出すと、私はいろんな事で混乱してくる。
案外、バカバカしい造り話かも知れないけど…
男子たちみんなにそう思われてるかと思うのも不愉快だし、井上も井上なら純也も純也よ。
しばらくの間、その小さな混乱は私を悩ませたけど…
私もいつしかそんな事も胸の中から薄れていた。
ただ…
私はある意味意固地になって、それからも自分で下の毛を剃り続けていた。
またあんな事があったらイヤだし、少し生えてくると下着にひっかかるような感覚が不快でおまけにチクチクするのだ。
さらにまたベッドの中で純也に剃られてしまうのも、もっとイヤだったし…
それからだんだんと…
会ってはいるけど純也が頼りないような気もして、少しばかり距離ができた気もする。