君しか愛せない〜初めて彼女を抱いた日〜-9
「ゴメン、我慢して……?」
何とか痛みを和らげようと、
俺は何度も彼女にキスを与える。
さっき彼女が感じてくれた箇所を思い出し、指や舌を使い愛撫してみる。
「ん……っ……」
「詩織、チカラ抜いて?」
彼女の険しい顔が緩んだ瞬間を見計らって、一気に腰を沈める。
俺のモノが半分くらい、
彼女に飲み込まれていった。
その、温かくザラついた感触と、
締め付けられるキツさ。
危うくハジけそうになるのを、
俺は何とか持ち堪えた。
「痛いっ!痛ぃょぉ……っ……」
だけど、そんな俺の快楽を責めるかのように彼女が悲鳴を上げる。
閉ざされた目から、大粒の涙が溢れるのを、俺はもう見てられなくなってきた。
「今日は、止めよ?」
彼女の涙を指先で拭うと、
俺は、半分刺さったモノを抜こうとした。
だけど彼女は、
必死で俺にしがみついてくる。
「絶対にイヤ!」
「でも……」
「途中で止めてあげないって言ったじゃん!お願い。私、大丈夫だから、お願い!」
そう言って、両足を俺に絡ませ、
離すまいとする。
やっと、全て繋がったときには、俺は汗で、彼女も涙でびっしょりだった。