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ステイン・アライブ
【OL/お姉さん 官能小説】

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ステイン・アライブ-1

ピンスポットの照明を抑えた居心地のいい店内で私はひとときのオトナを満喫していた。

バーの棚にはライトアップされたさまざまなボトルやグラスが立ち並び、その中央にはピンクのネオンサインがくるくる回る装飾が演出された掛け時計…

時刻は8時少し前だった。



70年代にディスコで流行った曲が流れている。

今でもFMなんかでたまに耳にする曲だけど、彼はグラスを傾けながらこの曲のリズムは心臓マッサージに理想的とされて、実際アメリカで人命救助の実例があると言った。


私は彼の他愛ない話に静かに頷いて、セックスのリズムにはどうだろう?などと考えていた。


それから私は約束の時間に遅れてしまった、つい先程の事を振り返っていた。


お風呂にゆっくり浸かり過ぎていたせいで慌てて支度をして部屋を駆け出した。

改札口の人いきれを駆け抜けてしまうと私は歩調を整える。


時間に遅れて弾んだ息を彼に悟られまいとしたためだった。



私にはセフレがいる。

恋人ではなく、いついつと申し合わせた時間にこのバーで落ち合って、セックスを楽しんで別れるだけの関係だった。


彼とはネットで知り合った。

こうして現実に会って体を重ねても彼の事はショージというハンドルネームしか知らないし、彼も私をハンネでコスモスと呼ぶ。



平凡な生活を送る私にとって、セフレの彼はオトナの時間が過ごせる唯一のステータスだった。


… … … …


すっかり馴染みのバーを出ると私たちはホテルの一室で抱きあっていた。

待ち合わせはいつも同じ場所を選ぶけど、ホテルはその日その時によって趣向が変わる。


ラブホなんておおよそ同じようなものなんだけど、ただ毎回同じ事を繰り返すのをなるべく避けていたいという思いからでもあると思う。


今日は思いのままに裸になり、互いのぬくもりを感じ合った。

ベッドの上に肩を寄せ合う感じで彼の腕に背中を預けると、ちゅっちゅと音を立ててキスを交わした。


華奢な肩を彼の腕にしっかりと包まれながら、あごに首筋に…

肩に乳房にと柔らかなタッチを繰り返されるだけで、私は息を弾ませて、オトナの時間に陶酔する。


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