ステイン・アライブ-2
彼は恋人ではない。
それは愛しさがあっても恋しさがないからだと私は思っている。
年は30といっていた。
私は2歳サバを読んで26だと言っている。
彼には奥さんがいるのかも知れないし、私が実際いくつであろうと私たちの関係には意味のない事なのだ。
[ あっ…つ… ]
乳首をきゅっと摘まれて私はつい声を漏らしてしまったが、痛かったわけではない。
首や肩に柔らかな唇を感じながら乳房を揉まれ、急に走った強い刺激に体が反応してしまった。
ショージはずいぶん女の体に慣れているようだ。
そうして、会う度に毎回違う愛され方を試してくれる…
毎晩のようにセックスをしていなければ、なかなかこうはいかないだろうと思ったから…
ゆえに、彼は結婚しているように思っただけなのだ。
私はゆっくりじわじわと高ぶってくる前戯が体質に合ってるような気がする。
今日は前戯とは思えないほどの激しい刺激で抱擁された。
その部分が水を含んだスポンジのように膨れ上がっているような錯覚を起こすほど、じれて熱くなった蜜壷に指を挿し込まれると思わず内股を閉じてしまいそうなほど痺れた。
[ ここ…どうだい? ]
[ んっ…そこが…
いい… ]
指先が…ほんの少し挿し込まれたあたりをきゅっと押されると、まさに水を含んだスポンジからじわっと湧いて出るような切ない感覚を覚えて…
その切なさを一滴残らず搾り出して欲しいのといったように体をよじる。
[ こんなのちょっと試してみようか? ]
耳もとに触れる甘い言葉に促されるまま、私は脚を開いて彼の胸に背中を委ねた。
いやらしい事をされればされるほど、香りたつほどの甘いオトナのときめきに私は溺れていくのだった。