寒い夜の拾い物…第四章-3
「しぃっ、恥ずかしがる仲じゃ無いとか言って姉ちゃんに聞かれたらマズいでしょ、って美樹さん、何で俺の下半身そんなに見てるんですか」 健司は恥ずかしくなり、そう言うと美樹はイタズラっぽく笑い
「いやぁ、健司君おしっこ好きだから…駄目よ、祐美のおしっこで興奮しちゃ」
と言った。
「何言ってるんですか、いくら俺でも祐美ちゃん相手に興奮する訳無いでしょ」
健司が呆れてそう言うと美樹は
「冗談よ、それより私、今日健司君の家に行くって決めてパンティの替えを持ってきたんだ、何でだ?」
と小さなポーチから下着を出してヒラヒラと健司に見せびらかせた。
「えっと、もしかして…」
健司が目を輝かせると
「うふふ、今日は夏美も祐美もいるからエッチは無理だけど脱ぎたてのパンティをあげようと思って…」
美樹は何のためらいも無く健司の部屋で下着を脱ぎ新しい物を穿くと、脱ぎたての下着を健司に渡して
「はい、どうぞ、…そういえば健司君と私、初めてしたのこの部屋だったんだよね、何か懐かしいね」
としみじみとした顔をした。
そして健司にチュッとキスをして
「じゃあ私先に下行ってるね」
と部屋を出て行った。
(何だよ美樹さん、興奮してきちゃったよ)
健司は貰ったばかりの美樹の下着を裏返し、シミの匂いを嗅ぎながらオナニーをしてしまった。
しばらくして居間に行くと
「あらぁ、健司君遅かったね、何してたのぉ?」
と美樹が妖しい笑顔で言うと
「いや、べっ、別に何も…」
と言葉を濁した。
美樹と視線を合わせられずに誤魔化すように祐美の方に行くと祐美は
「おにいちゃん、ごめんなさい」
と謝りペコリと頭を下げた。
健司は笑顔で祐美の頭を撫で
「いいのいいの、じゃあ祐美ちゃん、次は何して遊ぼうか?」
と言うと嬉しそうに
「うん、じゃあねぇ…」
と、しばらく二人で楽しく遊んだ。
そしてあっという間に夕方になり美樹が
「じゃあそろそろ帰ろうか、祐美」
と言うと祐美はギュッと健司に抱きつき
「やだやだ、もっとおにいちゃんとあそぶ!!」
と泣き出してしまった。
「祐美ぃ、もう、駄目よぉ」
美樹が困ったようにしているので健司は祐美の涙を拭きながら
「祐美ちゃん、また今度遊ぼう、ねっ、お兄ちゃん、約束するからさっ」
そう言うと祐美は素直に
「…うん、わかった…やくそくだよ」
と言った。
「うん、祐美ちゃんいい子だね」
そう言って美樹に祐美を抱かせると、美樹と夏美がジッと健司を見ているので
「えっ、何?」
と健司が戸惑ったように聞くと夏美は
「…何か祐美ちゃん、美樹より健司の言う事の方がよく聞く気がするんだけど…」
と、更に美樹まで不思議そうな顔で
「うん、本当に、何かショック…」
と言い出した。
健司は慌てて
「たっ、たまたまだよ…、ねっ、祐美ちゃんママの事、大好きだよね」
そう聞くと祐美は
「うん、ママだいすき」
と美樹にキスをした。
すると美樹は嬉しそうな顔をして
「そうね、じゃあ帰ろうか、夏美、健司君、今日は色々ありがとう、また来るね」
そう言って玄関に向かった。
玄関先で夏美が
「じゃあね、賢治さんと仲良くしなさいよ」
と言うと元気な声で
「うん、ありがとう、じゃあまたね」
と帰っていった。